銀杏
気持ちが前のめりになっていくせいか、体まで前のめりになって、咲はのけ反った。
ボスッ
堪えられなくなってベッドの上に押し倒した格好になった。
「尊。」
「ん?」
「尊は私をどきどきさせる天才だね。…ほら。」
咲は俺の左手首を掴むと自分の胸に手のひらを当てた。
ドクンッ
途端に俺の胸が跳び跳ねた。
大胆な行動にどきどきが激しくなる。
「お前、俺を殺す気?大胆だな。」
「え?あ…やだ。もうエッチ!」
慌てて手を放した。
……お前がやったんじゃん。
「明日、絶対行くから頑張ってね。」
「うん。お休み。」
最後にもう一度軽くキスをして、咲は部屋に戻った。