スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
「待てっ! 恭哉ぁー!!」

「兄貴こえーよ」

「兄貴って呼ぶなー!!」

「ははっ」


追い掛け回されながら、笑いが込み上げる。


こういうのって、何かさ……

平和だよな?


「弥生! 逃げんぞ」


俺はオロオロしてる弥生の手を取った。


「うん!」

「弥生に触んなーっ!」


三人で家ん中走り回って、ホント馬鹿みたいだけど。

振り向くと、初春の夕日に照らされて。


俺だけの笑顔が、ハチミツ色にキラキラと輝いてた――






“Honey”End.
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