スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
キャラメルがなくなっても、あたしたちは深いキスを繰り返した。


「ごちそーさま♪」


ようやく唇を離すと、恭ちゃんは猫みたいに自分の唇をペロペロと舐めた。


「…………」


何だか、頭がぼうっとする。


「甘すぎたかな?」


恭ちゃんの言葉に、おでこをコツンとぶつけ合う。


「う……うん」


何か、すごい。

恭ちゃんには敵わないよ。


「残念賞もさ、たまには悪くねーな?」


恭ちゃんはおでこを離して、いたずらっぽく笑った。
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