スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
「あっ! 秋本おまえっ、どこ行ってたんだよ?」
ジーンズのポケットに手を突っ込み、桜の木を見上げながら歩いてくる皐月の元へ、遠藤が駆け寄ってきた。
「あぁ……ちょっと散歩」
「散歩って! 今日何しに来たかわかってんの? つーか、あれから1時間経ってるし!」
気のない皐月の返答に、遠藤は腕時計を指先でカツカツと叩いた。
「別に俺いなくたって支障ないでしょ?」
「おいおい。何言っちゃってんのこの人は! 新入生の女の子はほとんどおまえ目当てなんだぞ?」
今度は皐月の背中をばんばんと叩く。
「……痛ぇよ。つーか、そういうの面倒。俺帰るわ」
皐月は眉をしかめ、遠藤を見下ろした。
「おまえ……超偉そうだよな? 俺、先輩なんだけど」
遠藤が半分泣きそうになりながら訴える。
ジーンズのポケットに手を突っ込み、桜の木を見上げながら歩いてくる皐月の元へ、遠藤が駆け寄ってきた。
「あぁ……ちょっと散歩」
「散歩って! 今日何しに来たかわかってんの? つーか、あれから1時間経ってるし!」
気のない皐月の返答に、遠藤は腕時計を指先でカツカツと叩いた。
「別に俺いなくたって支障ないでしょ?」
「おいおい。何言っちゃってんのこの人は! 新入生の女の子はほとんどおまえ目当てなんだぞ?」
今度は皐月の背中をばんばんと叩く。
「……痛ぇよ。つーか、そういうの面倒。俺帰るわ」
皐月は眉をしかめ、遠藤を見下ろした。
「おまえ……超偉そうだよな? 俺、先輩なんだけど」
遠藤が半分泣きそうになりながら訴える。