スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
「秋本くん!」
苦笑いを返し遠藤に背を向けたとき、皐月を呼ぶ声が聞こえた。
「花岡? ……何?」
皐月は上半身を捻り、駆け寄ってきた女性に素っ気ない返事をする。
「『何?』じゃないわよ! あんたさっき山田さんの服汚したんだから。弁償しなさいよ」
「……?」
言っていることの意味がわからず、皐月は身体を反転させて彼女と向かい合った。
「山田さん?」
そして、同期生の花岡を不思議そうに見返す。
「新入生の山田さん! あんたの目の前に座ってたでしょ? 横通ったとき、ビールが雫れたのよ」
「花岡先輩っ! あたし、気にしてませんから……」
花岡の影から、小さな影が飛び出した。
「……君が山田さん?」
苦笑いを返し遠藤に背を向けたとき、皐月を呼ぶ声が聞こえた。
「花岡? ……何?」
皐月は上半身を捻り、駆け寄ってきた女性に素っ気ない返事をする。
「『何?』じゃないわよ! あんたさっき山田さんの服汚したんだから。弁償しなさいよ」
「……?」
言っていることの意味がわからず、皐月は身体を反転させて彼女と向かい合った。
「山田さん?」
そして、同期生の花岡を不思議そうに見返す。
「新入生の山田さん! あんたの目の前に座ってたでしょ? 横通ったとき、ビールが雫れたのよ」
「花岡先輩っ! あたし、気にしてませんから……」
花岡の影から、小さな影が飛び出した。
「……君が山田さん?」