スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
2‥募る想い
「はぁ……」
「小雪、最近元気ないね?」
ソファに身を沈めて溜め息を吐くと、心配そうな顔をしたお姉ちゃんが、グラスを差し出してきた。
「うん……ありがと」
グラスはよく冷えていて、一口含むと、紅茶の甘い香りが口の中に広がった。
「好きな人に会えなくて寂しい、とか?」
「……! げほっ」
お姉ちゃんの鋭い指摘に、紅茶が気管に吸い込まれてむせた。
「大丈夫?」
「けほっ」
涙が滲んで、背中をさすってくれるお姉ちゃんがボヤけて見える。
「も……いきなり変なこと言わないでよぉ」
呼吸が落ち着いて、あたしはお姉ちゃんに抗議した。
「ごめんね? でも、図星だったんだ?」
お姉ちゃんは嬉しそうに、あたしの頭を撫でた。
「夏休みだから会えないんでしょ?」
「……うん」
「小雪、最近元気ないね?」
ソファに身を沈めて溜め息を吐くと、心配そうな顔をしたお姉ちゃんが、グラスを差し出してきた。
「うん……ありがと」
グラスはよく冷えていて、一口含むと、紅茶の甘い香りが口の中に広がった。
「好きな人に会えなくて寂しい、とか?」
「……! げほっ」
お姉ちゃんの鋭い指摘に、紅茶が気管に吸い込まれてむせた。
「大丈夫?」
「けほっ」
涙が滲んで、背中をさすってくれるお姉ちゃんがボヤけて見える。
「も……いきなり変なこと言わないでよぉ」
呼吸が落ち着いて、あたしはお姉ちゃんに抗議した。
「ごめんね? でも、図星だったんだ?」
お姉ちゃんは嬉しそうに、あたしの頭を撫でた。
「夏休みだから会えないんでしょ?」
「……うん」