スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
家が近所で、物心ついたときにはもう、弥生は俺の傍にいた。

それが当たり前になってた。

今まで、その関係を壊すのが嫌で。

言い出せなかったけど。

もし、弥生が俺を受け入れてくれるなら。

きっと言える。

だって今日は……弥生が16歳でいられる、最後の日。


ひな祭りが誕生日の弥生は、あと1ヶ月遅くに産まれてくれれば、俺と同じ学年だったのに。

明日がきたら、俺はまた年下に戻る。

そんなことを、何回も繰り返してきたけど。

今日は無性に、弥生の気持ち確かめたくなった。


気まぐれで、オマエの温もりを感じたからかもしんねーな?
< 7 / 70 >

この作品をシェア

pagetop