スイーツラブ~お菓子みたいな甘い恋~[短編集]
「答えるのも嫌?」


何も答えない弥生に、返事を促す。


「う、うぅんっ」


弥生はブンブンと頭を振って、全力で否定してくれた。


「じゃあ、答えて?」


耳元に唇を寄せ、甘く囁く。


「きょ……きょーちゃん?」

「ほら、早く」


首を竦め、顔を逸らす弥生に構わず、反対の耳にも吐息を漏らす。


「や……きょー…ちゃん」


恥ずかしそうに、弥生は俺の胸に額を擦りつけた。

弥生の反応が可愛くて。

すげー楽しい♪


……俺ってS?


今さら気づいた自分の特性に、自然と口元が緩む。
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