四竜帝の大陸【青の大陸編】
ダルフェさんは厨房で忙しそうに働き、出来上がった料理をカイユさんが給仕してくれていた。
食堂と厨房は扉で繋がってるから開けっ放しの扉の向うで手際よく料理を仕上げる姿が覗けるし、食欲をそそる香りも漂ってくる。
いつもは私も料理を少し手伝わせて(習いたいし。もともと台所仕事が好きだし)もらえるんだけど、竜帝さんが来てるから今日はダルフェさんに‘余裕’が無いから駄目ということだった。
竜帝さんは味に煩いうえに大食いだった。
野菜とソーセージの煮込み、川魚のから揚げと数種のプチパン、小エビのサラダというメニューの私とは対照的な肉が中心の料理を信じられないような速さで食べていた。
骨付きステーキも鳥の串焼きも小さな手でフォークとナイフを上手に使い、次々とお皿を空にしていく。
カイユさんは慣れた様子で、次々とお変わりを差し出す。
あの小さな身体のどこに入るんだろうか?
お腹は特に膨らんではいない。
テレビに出ている大食いタレントは食べれば食べるだけお腹が大きくなってたのに。
この子の身体はどうなっちゃってるんだろう……摩訶不思議。
「ハクちゃんはご飯を食べないのに。竜帝さんはいっぱい食べるね?」
素朴な疑問。
見た目は良く似た、小型犬サイズの竜なのに。
あれっ?
カイユさんとダルフェさんも竜族。
もちろんご飯を食べる。
食べないのは、ハクちゃんだけ?
「あ? ヴェルは、まあ、その~なんだ、特別だな。規格外竜族っつうか。ほれ、念話だってヴェルだけの能力だろ? 念を送るのは誰でも出来るが念を受信し、会話を成立させるなんて芸当はじじいだけだ。ちなみに俺様達は‘電鏡伝達法‘を使って遠く離れた相手と会話をすることができるんだ。電鏡石は俺様所有の鉱山からしか採れないから、うちの会社の稼ぎ頭だ!」
うーん。
半分位しかわからないです。
竜帝さんはカイユさん達と違って私の低い語学力に合わせて喋ってくれないから、かなり難しい。
それに、中庭での件もまだ中途半端なんだけど……。
食堂と厨房は扉で繋がってるから開けっ放しの扉の向うで手際よく料理を仕上げる姿が覗けるし、食欲をそそる香りも漂ってくる。
いつもは私も料理を少し手伝わせて(習いたいし。もともと台所仕事が好きだし)もらえるんだけど、竜帝さんが来てるから今日はダルフェさんに‘余裕’が無いから駄目ということだった。
竜帝さんは味に煩いうえに大食いだった。
野菜とソーセージの煮込み、川魚のから揚げと数種のプチパン、小エビのサラダというメニューの私とは対照的な肉が中心の料理を信じられないような速さで食べていた。
骨付きステーキも鳥の串焼きも小さな手でフォークとナイフを上手に使い、次々とお皿を空にしていく。
カイユさんは慣れた様子で、次々とお変わりを差し出す。
あの小さな身体のどこに入るんだろうか?
お腹は特に膨らんではいない。
テレビに出ている大食いタレントは食べれば食べるだけお腹が大きくなってたのに。
この子の身体はどうなっちゃってるんだろう……摩訶不思議。
「ハクちゃんはご飯を食べないのに。竜帝さんはいっぱい食べるね?」
素朴な疑問。
見た目は良く似た、小型犬サイズの竜なのに。
あれっ?
カイユさんとダルフェさんも竜族。
もちろんご飯を食べる。
食べないのは、ハクちゃんだけ?
「あ? ヴェルは、まあ、その~なんだ、特別だな。規格外竜族っつうか。ほれ、念話だってヴェルだけの能力だろ? 念を送るのは誰でも出来るが念を受信し、会話を成立させるなんて芸当はじじいだけだ。ちなみに俺様達は‘電鏡伝達法‘を使って遠く離れた相手と会話をすることができるんだ。電鏡石は俺様所有の鉱山からしか採れないから、うちの会社の稼ぎ頭だ!」
うーん。
半分位しかわからないです。
竜帝さんはカイユさん達と違って私の低い語学力に合わせて喋ってくれないから、かなり難しい。
それに、中庭での件もまだ中途半端なんだけど……。