四竜帝の大陸【青の大陸編】
【~小話・りこ中日記(りこ中心・中毒のハクちゃんの日記です)~】
x月x日、りこが言った。
「ダルド殿下って、イケメンよね~。王子様だし、もてそう!」
念話なので会話は成立しているが。
単語が分からず、聞き返した。
念話は万能ではないのだ。
「イケメンとはどういう意味なのだ、りこ?」
夜着に着替え、寝台に腰掛けたりこは。
我を膝に乗せ、優しく撫でてくれながら言う。
「イケメンって? いけてるメンズと面を合わせた言葉で、格好良い男の人のことなの。俗語っていうのかな?」
か、格好良い男?
それは、女に好感を持たせる男を表す言葉だな?
あの皇太子が、イケメン。
で。
我は可愛い?
………わ、我が、不利ではないかーっ!!
「りこ! りこは……あ、あいつのような男が好みなのかっ!?」
まずい。
人型の我の容姿は、皇太子に全く似ておらん!
同じなのは目鼻の数だけか!?。
つまり、我の顔は……りこに好かれる要素ゼロなのかぁあああ!!
「ダルド殿下が好み? イケメン君だと思うけど、恋愛対象には……う~ん……」
恋愛?
りこと皇太子が、恋愛!?
あの餓鬼、殺す!
「恋愛感情は持てない。良い人だと思うけど……許せないもの」
りこの顔から、笑みが消えた。
「りこ」
ああ、我のりこ。
愛しい女。
我の宝の心に闇を植えつけた者達よ、覚悟しておけ。
いつの日か、我は必ず報復する。
「……りこ」
りこの膝に顔をこすり付けて誓う我に。
「ハクちゃん……。ハクちゃんは優しくて可愛くて……大好き」
好き?
りこは我が大好き?
可愛いから?
「よし! りこ、我は世界一かわゆくなるの!」
イケメンは無理だからな。
りこの好む可愛いを追求しようではないか。
拳を上げ、宣誓した我を見て。
「ふふっ、そのポーズ! メチャクチャ可愛い」
りこは、笑った。
りこが笑ってくれた。
りこの笑顔。
我が世界一可愛くなれば。
もっと、好きになってくれるのか?
もっと、もっと笑ってくれるだろうか?
ならば、我は世界一可愛くなろうではないか!
でも。
本当は。
世界一可愛いのは、我のりこ。
我は2番目。
世界一可愛いのは、愛しい貴女。
x月x日、りこが言った。
「ダルド殿下って、イケメンよね~。王子様だし、もてそう!」
念話なので会話は成立しているが。
単語が分からず、聞き返した。
念話は万能ではないのだ。
「イケメンとはどういう意味なのだ、りこ?」
夜着に着替え、寝台に腰掛けたりこは。
我を膝に乗せ、優しく撫でてくれながら言う。
「イケメンって? いけてるメンズと面を合わせた言葉で、格好良い男の人のことなの。俗語っていうのかな?」
か、格好良い男?
それは、女に好感を持たせる男を表す言葉だな?
あの皇太子が、イケメン。
で。
我は可愛い?
………わ、我が、不利ではないかーっ!!
「りこ! りこは……あ、あいつのような男が好みなのかっ!?」
まずい。
人型の我の容姿は、皇太子に全く似ておらん!
同じなのは目鼻の数だけか!?。
つまり、我の顔は……りこに好かれる要素ゼロなのかぁあああ!!
「ダルド殿下が好み? イケメン君だと思うけど、恋愛対象には……う~ん……」
恋愛?
りこと皇太子が、恋愛!?
あの餓鬼、殺す!
「恋愛感情は持てない。良い人だと思うけど……許せないもの」
りこの顔から、笑みが消えた。
「りこ」
ああ、我のりこ。
愛しい女。
我の宝の心に闇を植えつけた者達よ、覚悟しておけ。
いつの日か、我は必ず報復する。
「……りこ」
りこの膝に顔をこすり付けて誓う我に。
「ハクちゃん……。ハクちゃんは優しくて可愛くて……大好き」
好き?
りこは我が大好き?
可愛いから?
「よし! りこ、我は世界一かわゆくなるの!」
イケメンは無理だからな。
りこの好む可愛いを追求しようではないか。
拳を上げ、宣誓した我を見て。
「ふふっ、そのポーズ! メチャクチャ可愛い」
りこは、笑った。
りこが笑ってくれた。
りこの笑顔。
我が世界一可愛くなれば。
もっと、好きになってくれるのか?
もっと、もっと笑ってくれるだろうか?
ならば、我は世界一可愛くなろうではないか!
でも。
本当は。
世界一可愛いのは、我のりこ。
我は2番目。
世界一可愛いのは、愛しい貴女。