四竜帝の大陸【青の大陸編】
37
「そこで反省してなさい! 窓、壊しちゃうなんてぇええ~……私達無一文なんだから、弁償できないでしょう!?」
私は鉄鍋に蓋をして、重石をのせた。
会話は念話で出来るので問題無いし。
鍋を貸してくれたカイユさんは微笑みながら言った。
「火にかけましょうか?」
いや。
さすがにそこまでは……。
「灼熱の石釜に突っ込んどくか」
ダルフェさんったら、容赦無いですね。
さっき、窓から落とされましたからね。
「えっと。重石だけで! ね、許してあげて」
あぁ、結局。
「姫さんは旦那に甘いからなぁ~。っち」
これが惚れた弱みってやつでしょうか?
重石をのせられた鉄鍋に、大人しく入っている『夫』に声をかけた。
「前みたいに術式で出てきたら駄目よ? いい子にしていてね」
「うむ。分かった。我はここで己の不甲斐無さをかみ締め、反省する」
うう、ハクちゃんはなんて素直で良い子なんでしょう!
「んで? いたいけな姫さんを襲ったケダモノ君。眼の変化理由はなんすかぁ?」
「トリィ様に大怪我を負わせたこのケダモノ野郎。再生能力の移行について、どのような見解をお持ちで?」
ひいぇえええ~。
完全にこの2人を敵にまわしていますよ!?
「うむ」
鍋の中のハクちゃんは、念話で話し始めた。
「おそらく……竜珠と体液と気の副作用だ。我もはっきりとは言い切れぬ部分もあるが。過去に我と身体を繋げた女達には、このような変化は無かった。他の女達とりことの差は、竜珠と我の意志、つまり……やる気か? 我は自分から望んでしたことは無いのでな。あぁ、そういえば! りこは異界人だが身体の造りはこの世界の人間と同じだったぞ? 確認した我が言うのだからこの点は間違いない。違いは……しいて言えば、乳が小さい位だな。ふむ、つまりだ。りこの変化は我がりこを深く想ってる証な……」
「……ハ~ク~ちゃ~ん」
私の不穏な気配を察知したのか、ハクちゃんは念話をとめた。
私は鉄鍋に蓋をして、重石をのせた。
会話は念話で出来るので問題無いし。
鍋を貸してくれたカイユさんは微笑みながら言った。
「火にかけましょうか?」
いや。
さすがにそこまでは……。
「灼熱の石釜に突っ込んどくか」
ダルフェさんったら、容赦無いですね。
さっき、窓から落とされましたからね。
「えっと。重石だけで! ね、許してあげて」
あぁ、結局。
「姫さんは旦那に甘いからなぁ~。っち」
これが惚れた弱みってやつでしょうか?
重石をのせられた鉄鍋に、大人しく入っている『夫』に声をかけた。
「前みたいに術式で出てきたら駄目よ? いい子にしていてね」
「うむ。分かった。我はここで己の不甲斐無さをかみ締め、反省する」
うう、ハクちゃんはなんて素直で良い子なんでしょう!
「んで? いたいけな姫さんを襲ったケダモノ君。眼の変化理由はなんすかぁ?」
「トリィ様に大怪我を負わせたこのケダモノ野郎。再生能力の移行について、どのような見解をお持ちで?」
ひいぇえええ~。
完全にこの2人を敵にまわしていますよ!?
「うむ」
鍋の中のハクちゃんは、念話で話し始めた。
「おそらく……竜珠と体液と気の副作用だ。我もはっきりとは言い切れぬ部分もあるが。過去に我と身体を繋げた女達には、このような変化は無かった。他の女達とりことの差は、竜珠と我の意志、つまり……やる気か? 我は自分から望んでしたことは無いのでな。あぁ、そういえば! りこは異界人だが身体の造りはこの世界の人間と同じだったぞ? 確認した我が言うのだからこの点は間違いない。違いは……しいて言えば、乳が小さい位だな。ふむ、つまりだ。りこの変化は我がりこを深く想ってる証な……」
「……ハ~ク~ちゃ~ん」
私の不穏な気配を察知したのか、ハクちゃんは念話をとめた。