四竜帝の大陸【青の大陸編】
38
「姫さん? どうした……海老、好きだろう?」
壊れた窓に応急処置として、板を数枚打ち付けた居間での昼食件夕食(諸事情により、昼ご飯をとってなかった私でした)がテーブルに並べられていた。
大きな海老は丸ごとオーブンで焼かれ、真っ赤に光っている。
平鍋で炊き上げた、魚介たっぷりのパエリヤそっくりの炊き込みご飯。
レースのような繊細な葉が使われたサラダ。
琥珀色のコンソメスープ。
色とりどりの果物が食べやすいようにカットされ、ガラスの器に盛られている。
一口サイズ可愛らしいケーキが金の模様が施された白いお皿に何種類ものせられて……。
「……」
いつもだった嬉々として食べる私がフォークを手に取ることすらせず、項垂れているのを心配したダルフェさんが側に来て言った。
「もしかして、身体が変なのか? 具合が悪いのか!? 医者を呼っ……」
「大丈夫、身体はどこも……」
私は首を横に振った。
「あの……ハクちゃん、帰ってこないから。だから、その」
あれから1時間以上経ってるのに。
ハクちゃんが戻ってこない。
なんで?
ご飯の時間だよ?
ハクちゃんの好きな‘あ~ん’がいっぱい出来るのに。
私達、新婚さん的な状態になったはずなのに。
私、初めてだったのに……やることやったら、どっか行っちゃうわけ?!
ハクちゃんが今まで付き合ってきた女性達より、私の胸が貧弱だから!?
うううっ~!
ふざけんなっ、泣き虫めそめそ竜め!!
日本人じゃ標準よ!
これでも一応はCカップなんだけど……ぐっすん。
壊れた窓に応急処置として、板を数枚打ち付けた居間での昼食件夕食(諸事情により、昼ご飯をとってなかった私でした)がテーブルに並べられていた。
大きな海老は丸ごとオーブンで焼かれ、真っ赤に光っている。
平鍋で炊き上げた、魚介たっぷりのパエリヤそっくりの炊き込みご飯。
レースのような繊細な葉が使われたサラダ。
琥珀色のコンソメスープ。
色とりどりの果物が食べやすいようにカットされ、ガラスの器に盛られている。
一口サイズ可愛らしいケーキが金の模様が施された白いお皿に何種類ものせられて……。
「……」
いつもだった嬉々として食べる私がフォークを手に取ることすらせず、項垂れているのを心配したダルフェさんが側に来て言った。
「もしかして、身体が変なのか? 具合が悪いのか!? 医者を呼っ……」
「大丈夫、身体はどこも……」
私は首を横に振った。
「あの……ハクちゃん、帰ってこないから。だから、その」
あれから1時間以上経ってるのに。
ハクちゃんが戻ってこない。
なんで?
ご飯の時間だよ?
ハクちゃんの好きな‘あ~ん’がいっぱい出来るのに。
私達、新婚さん的な状態になったはずなのに。
私、初めてだったのに……やることやったら、どっか行っちゃうわけ?!
ハクちゃんが今まで付き合ってきた女性達より、私の胸が貧弱だから!?
うううっ~!
ふざけんなっ、泣き虫めそめそ竜め!!
日本人じゃ標準よ!
これでも一応はCカップなんだけど……ぐっすん。