四竜帝の大陸【青の大陸編】
「トリィ様……」
カイユさんがダルフェさんの首を片手で掴み、軽々と持ち上げ微笑んだ。
「ねえ、ダルフェ。あのケダモノを回収してきて。……言われる前に行け! この役立たずがぁぁあああ!」
「ハ、ハニー、分かった!……って、おいっ。あれ!」
次の瞬間。
破壊音とともに、応急処置をした窓が内側へと吹き飛んだ。
「きゃっ!?」
「トリィ様!」
カイユさんが私を抱え、瓦礫から守ってくれた。
「ダルフェ!」
「了解、ハニー!」
ダルフェさんが凄い勢いで窓から入ってきた黒い物体を左手で床に叩き落し、黒い物体は鈍い音をたてて床にめり込んだ。
すべてが瞬く間に行われた。
見えた。
ダルフェさんの動きも、瓦礫が舞うのも。
何かが起こったことより、見えた事のほうが衝撃的だった。
私の眼。
色が変わっただけじゃないの!?
「ちゃんと届けたからな、じじい! じゃあな、おちびっ。帝都でな!」
「え?」
窓の外に、ふわりと浮いた青い影。
右手を私に軽く振って、消えた。
え?
あれって。
「竜帝さん?……ちょっ」
窓。
さっきよりも、めちゃくちゃだよ?
竜帝さんの会社の建物ですよ!?
い、いいの?
社長だから、いいの!?
「トリィ様。お怪我はありませんか?」
カイユさんが私を抱えたまま、部屋の隅に移動した……椅子ごと。
こんな細くて美人なのに、怪力です。
「カイユ。竜帝さんが……何、どうしたの? ああぁぁ~!!」
ダルフェさんが叩き落した未確認飛行物体。
斜めになって床に半分埋まっているあれはっ!?
「ハクちゃん!」
鉄鍋の蓋の隙間から。
2つの金の眼が光っていた。
「すまぬ、りこ。……重石を無くしてしまった」
「お……おも、し?」
あ……謝るの、そこなわけえぇ~!?
カイユさんがダルフェさんの首を片手で掴み、軽々と持ち上げ微笑んだ。
「ねえ、ダルフェ。あのケダモノを回収してきて。……言われる前に行け! この役立たずがぁぁあああ!」
「ハ、ハニー、分かった!……って、おいっ。あれ!」
次の瞬間。
破壊音とともに、応急処置をした窓が内側へと吹き飛んだ。
「きゃっ!?」
「トリィ様!」
カイユさんが私を抱え、瓦礫から守ってくれた。
「ダルフェ!」
「了解、ハニー!」
ダルフェさんが凄い勢いで窓から入ってきた黒い物体を左手で床に叩き落し、黒い物体は鈍い音をたてて床にめり込んだ。
すべてが瞬く間に行われた。
見えた。
ダルフェさんの動きも、瓦礫が舞うのも。
何かが起こったことより、見えた事のほうが衝撃的だった。
私の眼。
色が変わっただけじゃないの!?
「ちゃんと届けたからな、じじい! じゃあな、おちびっ。帝都でな!」
「え?」
窓の外に、ふわりと浮いた青い影。
右手を私に軽く振って、消えた。
え?
あれって。
「竜帝さん?……ちょっ」
窓。
さっきよりも、めちゃくちゃだよ?
竜帝さんの会社の建物ですよ!?
い、いいの?
社長だから、いいの!?
「トリィ様。お怪我はありませんか?」
カイユさんが私を抱えたまま、部屋の隅に移動した……椅子ごと。
こんな細くて美人なのに、怪力です。
「カイユ。竜帝さんが……何、どうしたの? ああぁぁ~!!」
ダルフェさんが叩き落した未確認飛行物体。
斜めになって床に半分埋まっているあれはっ!?
「ハクちゃん!」
鉄鍋の蓋の隙間から。
2つの金の眼が光っていた。
「すまぬ、りこ。……重石を無くしてしまった」
「お……おも、し?」
あ……謝るの、そこなわけえぇ~!?