四竜帝の大陸【青の大陸編】
「トリィ様、洗剤で肌が痛んだら大変ですから。はい、どうぞ。これもしましょうね」
カイユさんが差し出してくれたのはゴム手袋。
と、エプロン。
「あ、ありがとうございます」
ピンクの花柄でかわいいデザインのゴム手袋は、子供用らしいのです。
実は、私に提供されている衣類は全てキッズサイズ。
私、この世界じゃ子供サイズみたいなのです。
人間の標準体格が欧米。
竜族にいたっては2m越えが普通。
「……はぁ」
ハクちゃんは、ダルフェさんよりもちょっと背が高い。
私と並んで街を歩いたら。
手を繋いで歩いたら。
他人から見れば、親子?
容姿からいってそれは無いとして……ハクちゃんがロリコン疑惑をかけられちゃうの!?
あ、でも。
私の顔は子供には見えないよね?
なら、平気かな……。
「トリィ様? どうなさいました?」
ピンクの花柄ゴム手袋に、真っ白なふりふりレースのエプロンという姿で流しの前で固まってしまった私にカイユさんは。
「あ! 踏み台が必要でしたね、申し訳ございません」
さっと、用意してくれた。
それは離宮でも愛用していた、ダルフェさん作の木製の踏み台。
持って来てくれてたんだ、これも。
……嬉しいような悲しいような。
「あ、ありがとうカイユ」
このメルヘン調ふりふりエプロン。
かなり抵抗があるんだけど。
これはダルフェさんの力作なのです……。
「帝都に着いたら新しいエプロンをダルフェに縫わせましょうね。支店で最高級の生地を手に入れてまいりましたから。花紅染めで、素敵なんです。レースを多めにしたデザインにしましょうね」
カイユさんは、私の洗った食器を拭きながら優しく微笑んだ。
もうちょっと、シンプルな感じにて欲しいなぁ。
「え、あ、はい!」
うう、とてもそんなこと言えません。
カイユさんが差し出してくれたのはゴム手袋。
と、エプロン。
「あ、ありがとうございます」
ピンクの花柄でかわいいデザインのゴム手袋は、子供用らしいのです。
実は、私に提供されている衣類は全てキッズサイズ。
私、この世界じゃ子供サイズみたいなのです。
人間の標準体格が欧米。
竜族にいたっては2m越えが普通。
「……はぁ」
ハクちゃんは、ダルフェさんよりもちょっと背が高い。
私と並んで街を歩いたら。
手を繋いで歩いたら。
他人から見れば、親子?
容姿からいってそれは無いとして……ハクちゃんがロリコン疑惑をかけられちゃうの!?
あ、でも。
私の顔は子供には見えないよね?
なら、平気かな……。
「トリィ様? どうなさいました?」
ピンクの花柄ゴム手袋に、真っ白なふりふりレースのエプロンという姿で流しの前で固まってしまった私にカイユさんは。
「あ! 踏み台が必要でしたね、申し訳ございません」
さっと、用意してくれた。
それは離宮でも愛用していた、ダルフェさん作の木製の踏み台。
持って来てくれてたんだ、これも。
……嬉しいような悲しいような。
「あ、ありがとうカイユ」
このメルヘン調ふりふりエプロン。
かなり抵抗があるんだけど。
これはダルフェさんの力作なのです……。
「帝都に着いたら新しいエプロンをダルフェに縫わせましょうね。支店で最高級の生地を手に入れてまいりましたから。花紅染めで、素敵なんです。レースを多めにしたデザインにしましょうね」
カイユさんは、私の洗った食器を拭きながら優しく微笑んだ。
もうちょっと、シンプルな感じにて欲しいなぁ。
「え、あ、はい!」
うう、とてもそんなこと言えません。