四竜帝の大陸【青の大陸編】
「はい、これ! ご褒美っていうより、感謝の贈り物です!」
ソファーにちょこんと座ったハクちゃんの前に膝をつき、目線の高さを合わせてから、贈り物を両手で差し出した。
私の手にあるそれを見たハクちゃんが、金の眼を見開いた。
「こ……これはっ?」
赤いチェックの生地で作った、パジャマ。
竜のハクちゃんが脱ぎ着しやすいように、ベストみたいな形にしてみた。
ボタンじゃなくて、はぎれで作った紐で結べるようになっている。
私の自信作です。
「ハクちゃん用のパジャマだよ。まあ、ハクちゃんは寝ないけどね。帽子もあるの。ほら、かわいいでしょ!?」
三角形の筒状で、すぽっとかぶれるのです!
「ね、着せてみて良い? サイズ、どうかな〜っ……わ! ぴったり、良かったぁ」
眼を見開いたまま固まってしまったハクちゃんに、ちょっと強引に着せてしまった。
帽子もかぶせ、完了。
でも。
ハクちゃんは何も言ってくれない。
「あ……」
うきうきしていた気分が急激に冷めた。
あぁ、そっかぁ。
そうだよね。
セイフォンでハクちゃんが前の女王様に貰ったっていうたくさんの豪華衣装を見たのに。
離宮の衣装部屋には宝飾品も溢れていた。
ダルフェさんが言ってたもの。
多くの人達がハクちゃんに高価なモノや服を……。
ハクちゃんの期待したご褒美とは、レベルが違うのかもっ。
これの材料。
私のぼろパジャマだし。
ソファーにちょこんと座ったハクちゃんの前に膝をつき、目線の高さを合わせてから、贈り物を両手で差し出した。
私の手にあるそれを見たハクちゃんが、金の眼を見開いた。
「こ……これはっ?」
赤いチェックの生地で作った、パジャマ。
竜のハクちゃんが脱ぎ着しやすいように、ベストみたいな形にしてみた。
ボタンじゃなくて、はぎれで作った紐で結べるようになっている。
私の自信作です。
「ハクちゃん用のパジャマだよ。まあ、ハクちゃんは寝ないけどね。帽子もあるの。ほら、かわいいでしょ!?」
三角形の筒状で、すぽっとかぶれるのです!
「ね、着せてみて良い? サイズ、どうかな〜っ……わ! ぴったり、良かったぁ」
眼を見開いたまま固まってしまったハクちゃんに、ちょっと強引に着せてしまった。
帽子もかぶせ、完了。
でも。
ハクちゃんは何も言ってくれない。
「あ……」
うきうきしていた気分が急激に冷めた。
あぁ、そっかぁ。
そうだよね。
セイフォンでハクちゃんが前の女王様に貰ったっていうたくさんの豪華衣装を見たのに。
離宮の衣装部屋には宝飾品も溢れていた。
ダルフェさんが言ってたもの。
多くの人達がハクちゃんに高価なモノや服を……。
ハクちゃんの期待したご褒美とは、レベルが違うのかもっ。
これの材料。
私のぼろパジャマだし。