四竜帝の大陸【青の大陸編】
44(おまけの小話あり)
「りこ、あ~んなのだ」
カイユさんが朝ご飯を持ってきてくれたので、ハクちゃんは張り切っ“あ~ん”をしてくれた。
「う、うん。ありがとうハクちゃん」
私はベットで上半身を起こして、あ~んをされていた。
朝食は、ほんのりチーズ風味で赤いお豆の入ったリゾット。
冷ますためにスプーンを高速回転しようとしたハクちゃんに、“ふーふー”を教えてあげた。
「なるほど。“ふーふー”か」
小さな手がスプーンを握り、真剣にふーふーする姿は。
私が思ったとおり、ものすごく可愛かった。
ハクちゃんに食べさせてもらいながら。
「……」
ふと、考えた。
こんな私って、もしや変態っ!?
「りこ?」
呆然とする私にハクちゃんが、首を傾げた。
あぁ……めちゃくちゃ可愛い、かわゆいです!
変態でも、いいや。
「なんでもない。もうお腹いっぱいになっちゃった。ご馳走様でした」
食後はカイユさんが私の髪をブラッシングしてくれた。
とても気持ちよくて、うっとりしてしまう。
「食欲もあるようですし、熱も無いですね。大事にならなくて、本当に良かったです」
「ごめんなさい、心配かけちゃって。もうぜんぜん平気です! あんな酷い天気の中、ダルフェさんは飛んでくれたんですね……お礼言わなきゃ」
髪をサイドにまとめてから薄紫の花をつけてくれたカイユさんは、着替えのワンピースを私に手渡して言った。
「すっかり元気なようですし、病室とはさよならしましょう。ここは殺風景でトリィ様もつまらないでしょう? きっと、すぐに陛下が現れます。ずっとそわそわしてましたから。お嫌でなければ相手をして下さいませ」
カイユさんは、ハクちゃんに視線を移し。
「……パジャマ、良くお似合いですわ」
ちょっとずれた帽子を直してくれながらそう言い、微笑んだ。
カイユさんが朝ご飯を持ってきてくれたので、ハクちゃんは張り切っ“あ~ん”をしてくれた。
「う、うん。ありがとうハクちゃん」
私はベットで上半身を起こして、あ~んをされていた。
朝食は、ほんのりチーズ風味で赤いお豆の入ったリゾット。
冷ますためにスプーンを高速回転しようとしたハクちゃんに、“ふーふー”を教えてあげた。
「なるほど。“ふーふー”か」
小さな手がスプーンを握り、真剣にふーふーする姿は。
私が思ったとおり、ものすごく可愛かった。
ハクちゃんに食べさせてもらいながら。
「……」
ふと、考えた。
こんな私って、もしや変態っ!?
「りこ?」
呆然とする私にハクちゃんが、首を傾げた。
あぁ……めちゃくちゃ可愛い、かわゆいです!
変態でも、いいや。
「なんでもない。もうお腹いっぱいになっちゃった。ご馳走様でした」
食後はカイユさんが私の髪をブラッシングしてくれた。
とても気持ちよくて、うっとりしてしまう。
「食欲もあるようですし、熱も無いですね。大事にならなくて、本当に良かったです」
「ごめんなさい、心配かけちゃって。もうぜんぜん平気です! あんな酷い天気の中、ダルフェさんは飛んでくれたんですね……お礼言わなきゃ」
髪をサイドにまとめてから薄紫の花をつけてくれたカイユさんは、着替えのワンピースを私に手渡して言った。
「すっかり元気なようですし、病室とはさよならしましょう。ここは殺風景でトリィ様もつまらないでしょう? きっと、すぐに陛下が現れます。ずっとそわそわしてましたから。お嫌でなければ相手をして下さいませ」
カイユさんは、ハクちゃんに視線を移し。
「……パジャマ、良くお似合いですわ」
ちょっとずれた帽子を直してくれながらそう言い、微笑んだ。