四竜帝の大陸【青の大陸編】
あ、そうだ!
ダルフェさんに、お礼を言わないとっ。
「ダルフェ! 支店から飛んでくれて、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げた私にダルフェさんは。
「うん、うん。やっぱり娘って、いいねぇ~」
そう言って私の頭に手を伸ばし、撫でてくれようとして。
「ぎゃー、痛っ! 噛みなさんなって、旦那」
ハクちゃんに、がぶっと手を噛まれていた。
「これ、可愛い形だよ! かぼちゃみたい」
昼食後、木箱からハクちゃんと一緒にガラスポットを選んだ。
手のひらサイズで、ぽってりとしててすごく可愛い。
蓋はツマミ部分がまるでビー玉みたいで、意外と持ちやすい。
「では、これにしよう」
ハクちゃんは選んだガラスポットとのど飴を持ち、私はパジャマとネグリジェを抱えた。
ダルフェさんは空になったバスケットを右手に下げ、ハクちゃんにウィンクした。
「じゃ、旦那。ちゃちゃっと転移しちゃってくださいな」
私はお城の中を見学しながら、歩いて行きたかった。
そう言うと、ダルフェさんはちょっと困ったような笑みで「ごめんな」って……。
言うべきじゃなかったと、思った。
ダルフェさんを困らせたくなかったのに。
竜族はハクちゃんの事をよく分かってるって言ってたもの。
私が好奇心でふらふらお城の中を歩いたら、沢山の人に迷惑をかけちゃうよね。
ごめんなさい、私……これからもっと、気をつけます。
「ハクちゃん、転移よろしくね」
「……わかった」
ちょっと落ち込んでしまった私は、気づかなかった。
私を見る金の眼が。
ほんの少し、揺らいだことに。
ダルフェさんに、お礼を言わないとっ。
「ダルフェ! 支店から飛んでくれて、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げた私にダルフェさんは。
「うん、うん。やっぱり娘って、いいねぇ~」
そう言って私の頭に手を伸ばし、撫でてくれようとして。
「ぎゃー、痛っ! 噛みなさんなって、旦那」
ハクちゃんに、がぶっと手を噛まれていた。
「これ、可愛い形だよ! かぼちゃみたい」
昼食後、木箱からハクちゃんと一緒にガラスポットを選んだ。
手のひらサイズで、ぽってりとしててすごく可愛い。
蓋はツマミ部分がまるでビー玉みたいで、意外と持ちやすい。
「では、これにしよう」
ハクちゃんは選んだガラスポットとのど飴を持ち、私はパジャマとネグリジェを抱えた。
ダルフェさんは空になったバスケットを右手に下げ、ハクちゃんにウィンクした。
「じゃ、旦那。ちゃちゃっと転移しちゃってくださいな」
私はお城の中を見学しながら、歩いて行きたかった。
そう言うと、ダルフェさんはちょっと困ったような笑みで「ごめんな」って……。
言うべきじゃなかったと、思った。
ダルフェさんを困らせたくなかったのに。
竜族はハクちゃんの事をよく分かってるって言ってたもの。
私が好奇心でふらふらお城の中を歩いたら、沢山の人に迷惑をかけちゃうよね。
ごめんなさい、私……これからもっと、気をつけます。
「ハクちゃん、転移よろしくね」
「……わかった」
ちょっと落ち込んでしまった私は、気づかなかった。
私を見る金の眼が。
ほんの少し、揺らいだことに。