四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ありがとう、ダルフェ! ハクちゃん、行こう!」
ふわふわ飛んでいたハクちゃんをささっと捕まえ、抱きかかえた私にダルフェさんが言った。
「俺は陛下の様子を見てくっからね。あ、昼寝はしときなさい。環境が変わると疲れるもんだぜ? 旦那、姫さんをしっかり休ませて下さい。あんたは夫なんですから、妻の健康管理を怠っちゃいけません」
ハクちゃんはダルフェさんの言葉に頷いた。
「分かった。きちんと体調を確認し、昼寝をさせる。休養だな」
私のお昼寝、決定みたいです。
「お昼寝、ここでしていい? 温室、ぽかぽか気持ちいいから。……竜帝さんとカイユの様子、後で教えて下さいね」
「了解! んじゃ、また後でな」
片手を軽くあげて温室から出て行く後姿はいつもと違う騎士姿のためか、遠い存在に感じられてしまう。
そのことが、ちょっと寂しかった。
居住空間は想像していたよりも、各部屋がこじんまりとしていた。
コンパクトにまとめられ、居心地が良さそうで……ほっとした。
広すぎると落ち着かないし。
置かれた家具も、木製の暖かみのある物だった。
漆喰の壁はバターイエロー。
とても暖かな印象。
豪華でやたらに何でも白く大理石ばかりだった離宮は、綺麗だけど冷たい印象しかなかった。
ここは……違った。
“人が住む”場所って感じがちゃんとする。
「わあ、いいね~ここ。うん、素敵」
るんるん気分で寝室へのドアを開け。
「う?」
閉めた。
中に入らずドアを閉め。
今、見えた物を頭の中で反芻した。
ななな、なにあれ?
あれって……ちょ、ちょっと大きすぎない!?
「りこ、どうしたのだ?」
「っえ、あのっ」
腕の中で私を見上げるハクちゃんを、直視出来なかった。
そうだった。
この超ラブリーな竜は……。
「衣装室は寝室から入るのだろう? ほら、行くぞ。りこ」
するりと私の腕から抜け、ハクちゃんは寝室のドアを開けてふわふわ飛んで、先に中に入ってしまった。
「………あれ、私達用のベッドよね?」
そう、つい忘れてたというか。
実感がイマイチだっだというか。
この小さな白い竜は、私の旦那様でして。
人型になると、2メートル越えの長身。
そりゃ大きなベッドが必要でしょうが……大きすぎるでしょ、あれ!
ふわふわ飛んでいたハクちゃんをささっと捕まえ、抱きかかえた私にダルフェさんが言った。
「俺は陛下の様子を見てくっからね。あ、昼寝はしときなさい。環境が変わると疲れるもんだぜ? 旦那、姫さんをしっかり休ませて下さい。あんたは夫なんですから、妻の健康管理を怠っちゃいけません」
ハクちゃんはダルフェさんの言葉に頷いた。
「分かった。きちんと体調を確認し、昼寝をさせる。休養だな」
私のお昼寝、決定みたいです。
「お昼寝、ここでしていい? 温室、ぽかぽか気持ちいいから。……竜帝さんとカイユの様子、後で教えて下さいね」
「了解! んじゃ、また後でな」
片手を軽くあげて温室から出て行く後姿はいつもと違う騎士姿のためか、遠い存在に感じられてしまう。
そのことが、ちょっと寂しかった。
居住空間は想像していたよりも、各部屋がこじんまりとしていた。
コンパクトにまとめられ、居心地が良さそうで……ほっとした。
広すぎると落ち着かないし。
置かれた家具も、木製の暖かみのある物だった。
漆喰の壁はバターイエロー。
とても暖かな印象。
豪華でやたらに何でも白く大理石ばかりだった離宮は、綺麗だけど冷たい印象しかなかった。
ここは……違った。
“人が住む”場所って感じがちゃんとする。
「わあ、いいね~ここ。うん、素敵」
るんるん気分で寝室へのドアを開け。
「う?」
閉めた。
中に入らずドアを閉め。
今、見えた物を頭の中で反芻した。
ななな、なにあれ?
あれって……ちょ、ちょっと大きすぎない!?
「りこ、どうしたのだ?」
「っえ、あのっ」
腕の中で私を見上げるハクちゃんを、直視出来なかった。
そうだった。
この超ラブリーな竜は……。
「衣装室は寝室から入るのだろう? ほら、行くぞ。りこ」
するりと私の腕から抜け、ハクちゃんは寝室のドアを開けてふわふわ飛んで、先に中に入ってしまった。
「………あれ、私達用のベッドよね?」
そう、つい忘れてたというか。
実感がイマイチだっだというか。
この小さな白い竜は、私の旦那様でして。
人型になると、2メートル越えの長身。
そりゃ大きなベッドが必要でしょうが……大きすぎるでしょ、あれ!