四竜帝の大陸【青の大陸編】
私は両腕をハクちゃんの首に回した。
「ハクちゃん。……ハク」
頬にあたる髪は柔らかくて、少しひんやりして光沢があって、つるつる艶々。
それにとってもいい香り。
私の大好きな、ハクちゃんの香り。
香水とかは使ってないハクちゃんだけど、いつもとってもいい香りがするの。
離れてると分からないけど、こうして身体を合わせていると。
私を包み込むように、優しく香る。
どこか懐かしい、花のような甘い香り。
「りこ、りこ。明日は夕焼けを見に行こう。帝都の夕焼けは美しいと有名なのだ」
私を抱っこしたハクちゃんはおでこにキスを落とし、黄金の眼を細めた。
「夕焼けも、朝陽も。海も空も。この世界の美しいもの全てをりこに」
微笑む貴方、微笑むことが出来るようになった貴方。
ハクちゃんの微笑みは。
白い雪を優しく溶かす、春間近のお日様みたい。
柔らかく、穏やかで。
奇跡のようで。
この世界には。
きっと。
貴方のその微笑み以上に美しいものなんて、無い。
「世界も我も。りこのものだ」
私の心臓、止まりそうなの。
息が出来ない。
眼が離せない。
「我はりこのものだ」
世界なんて欲しくないの。
貴方しか、いらない。
「……明日、晴れるといいね」
欲しいのは、貴方だけ。
「ハクちゃん。……ハク」
頬にあたる髪は柔らかくて、少しひんやりして光沢があって、つるつる艶々。
それにとってもいい香り。
私の大好きな、ハクちゃんの香り。
香水とかは使ってないハクちゃんだけど、いつもとってもいい香りがするの。
離れてると分からないけど、こうして身体を合わせていると。
私を包み込むように、優しく香る。
どこか懐かしい、花のような甘い香り。
「りこ、りこ。明日は夕焼けを見に行こう。帝都の夕焼けは美しいと有名なのだ」
私を抱っこしたハクちゃんはおでこにキスを落とし、黄金の眼を細めた。
「夕焼けも、朝陽も。海も空も。この世界の美しいもの全てをりこに」
微笑む貴方、微笑むことが出来るようになった貴方。
ハクちゃんの微笑みは。
白い雪を優しく溶かす、春間近のお日様みたい。
柔らかく、穏やかで。
奇跡のようで。
この世界には。
きっと。
貴方のその微笑み以上に美しいものなんて、無い。
「世界も我も。りこのものだ」
私の心臓、止まりそうなの。
息が出来ない。
眼が離せない。
「我はりこのものだ」
世界なんて欲しくないの。
貴方しか、いらない。
「……明日、晴れるといいね」
欲しいのは、貴方だけ。