四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ハクちゃん、保護色で分からない。ねえ、ちょっと!」
急いでかけ湯をして、私も湯船に入った。
ぼんやりとした照明しかなく、薄暗い浴室は雰囲気がありすぎてちょっと怖い。
窓は高い位置に4ヶ所。
壁や床はタイルが張られていた。
青を基調にいろいろな濃淡のタイルで飾られた浴室。
エキゾチックだけど暗くて、細かな模様や壁のモザイク画ははっきりと見えなかった。
「りこ」
お湯に浸かり、周囲を観察していると、目の前に音もなくハクちゃんが浮かんできた。
潜って遊んでたの?
「あったまったら、身体洗おうね? ハクちゃんはお風呂入るの、久しぶりだもんね」
「うむ! りこに洗ってもらう」
尻尾が揺れて、お湯に波紋が広がった。
しっかり温まってから、ハクちゃんを洗ってあげた。
石鹸で手に泡をたっぷり作り、つるつるしたハクちゃんの身体を鱗の流れに沿ってマッサージするように洗ってあげると、ふにゃ~っとして眼をつぶり、可愛いお口が微かに開く。
その隙間から真っ赤な舌が、ほんの少し覗く。
いかにも気持ち良さげなその姿に、嬉しくなってしまう。
「気持ち良い? ハクちゃん」
「う……うむ。良いぞ」
とにかく、ラブリー!
かわゆいの~、うんうん。
さすがに人型になると分かってからは、この作業中だけは私もバスタオルを巻いている。
だって。
座った私の太ももで挟むようにして、寝かせて洗ってあげていた。
知らなかったとはいえ、裸で直に乗せて洗っていた私……お、恐ろしい程大胆でございました!
「ハクちゃん、お湯かけるよ? 眼、しっかり閉じないと染みるよ?」
「う……うむ?」
まるで寝ぼけた小さな子供のように手をゆっくりと動かし、自分の手を両眼にのせた。
「湯、……いいぞ」
っぐ!
か、か、かわゆ~い!!
「じゃ、かけるね」
帝都に移動中はハクちゃんはお風呂に入ってなかったので、今夜は特に念入りに洗ってあげた。
急いでかけ湯をして、私も湯船に入った。
ぼんやりとした照明しかなく、薄暗い浴室は雰囲気がありすぎてちょっと怖い。
窓は高い位置に4ヶ所。
壁や床はタイルが張られていた。
青を基調にいろいろな濃淡のタイルで飾られた浴室。
エキゾチックだけど暗くて、細かな模様や壁のモザイク画ははっきりと見えなかった。
「りこ」
お湯に浸かり、周囲を観察していると、目の前に音もなくハクちゃんが浮かんできた。
潜って遊んでたの?
「あったまったら、身体洗おうね? ハクちゃんはお風呂入るの、久しぶりだもんね」
「うむ! りこに洗ってもらう」
尻尾が揺れて、お湯に波紋が広がった。
しっかり温まってから、ハクちゃんを洗ってあげた。
石鹸で手に泡をたっぷり作り、つるつるしたハクちゃんの身体を鱗の流れに沿ってマッサージするように洗ってあげると、ふにゃ~っとして眼をつぶり、可愛いお口が微かに開く。
その隙間から真っ赤な舌が、ほんの少し覗く。
いかにも気持ち良さげなその姿に、嬉しくなってしまう。
「気持ち良い? ハクちゃん」
「う……うむ。良いぞ」
とにかく、ラブリー!
かわゆいの~、うんうん。
さすがに人型になると分かってからは、この作業中だけは私もバスタオルを巻いている。
だって。
座った私の太ももで挟むようにして、寝かせて洗ってあげていた。
知らなかったとはいえ、裸で直に乗せて洗っていた私……お、恐ろしい程大胆でございました!
「ハクちゃん、お湯かけるよ? 眼、しっかり閉じないと染みるよ?」
「う……うむ?」
まるで寝ぼけた小さな子供のように手をゆっくりと動かし、自分の手を両眼にのせた。
「湯、……いいぞ」
っぐ!
か、か、かわゆ~い!!
「じゃ、かけるね」
帝都に移動中はハクちゃんはお風呂に入ってなかったので、今夜は特に念入りに洗ってあげた。