四竜帝の大陸【青の大陸編】
今はハクちゃんの眼のこととか、白砂漠化とか、修繕費の問題がっ。
「ハクちゃん。続きって、なんの続き?」
「交尾」
こうび?
交尾?
「こ、交尾って、なっ!?」
支店から帝都への道中。
ハクちゃんが側にいないから丁度良い機会ですわと、カイユさんが私に竜族の繁殖行動について説明してくれてたので交尾という言葉は知っていた。
竜族の夫婦は結婚すると、1週間から1ヶ月程交尾に専念して(ひえぇ~っ)子供を作る。
でも、人間の私にとっては非常に危険な事なので(絶対、死んでしまうよ!)それは不可。
この1ヶ月のハクちゃんの様子をみると、そのことはちゃんと理解しているようなので心配いらないって…sんてん。
ーーヴェルヴァイド様は二度と、トリィ様を傷つけるようなヘマは致しませんわ。あの方は人間の女性の扱いに、慣れているはずですから。……竜と人は確かに種が違います。戸惑うこともあるかと思いますが、今後の結婚生活を心配する必要はありません。ご安心下さいませ。もし不安や疑問があれば、いつでもカイユにご相談下さいね。
カイユさんがいてくれて、本当に良かったと思う。
だって、こういうデリケートな問題は誰にでも相談できることじゃないもの。
カイユさんは、頼りになるお姉さんというか……。
竜族って、やっぱり人間とかなりいろいろ違うんだと感じつつ。
ちょっと、ひっかかった部分もあった。
ハクちゃんは人間の女性の扱いに慣れてるはずって、カイユさんは言った。
人間の私が竜のハクちゃんに触れられるのを不安に感じないよう、言ってくれたんだと思う。
でも、つまり。
それって……ハクちゃんは人間の女性と経験有りって、そういうことだよね?
「りこ」
おっと、いけない!
少々、現実逃避を……。
「我は少々取り乱してしまったようで、記憶が曖昧なのだが……。愛しいりこの情熱的なおねだりに、意識が深淵から引きずり出されたぞ?」
少々取り乱した……少々なんだ、あれで。
それに、おねだりって……なによ、それー!
ま、まさか。
さっきのは、そのっ!
「ハクちゃんっ、あれは、その! ちがっ……んんっ?!」
大きな手で顔を引き寄せられ、噛み付くようにキスされた。
「ん、んっ!」
逃げられないように、しっかりと捕まえられ。
いつもと違って、乱暴な。
貪るような、激しいそれに。
縋り付くような、必死な感じが伝わってきて。
胸が、締め付けられる。
ハクちゃん。
ハクちゃん、ハク…私のハク!
「んっ……はぁっ、んんっ」
息をする余裕すら与えられず。
苦しくて思わず離した唇はすぐに捕まり、囚われる。
こんなキス、ずるいよ。
切なくて、苦しくて。
やめてなんて、言えないよ。
今の貴方を、突き放すなんて出来な……。
「この鬼サドじじいー!! てめえっ俺の城、壊す気かぁああー!」
え?
「ハクちゃん。続きって、なんの続き?」
「交尾」
こうび?
交尾?
「こ、交尾って、なっ!?」
支店から帝都への道中。
ハクちゃんが側にいないから丁度良い機会ですわと、カイユさんが私に竜族の繁殖行動について説明してくれてたので交尾という言葉は知っていた。
竜族の夫婦は結婚すると、1週間から1ヶ月程交尾に専念して(ひえぇ~っ)子供を作る。
でも、人間の私にとっては非常に危険な事なので(絶対、死んでしまうよ!)それは不可。
この1ヶ月のハクちゃんの様子をみると、そのことはちゃんと理解しているようなので心配いらないって…sんてん。
ーーヴェルヴァイド様は二度と、トリィ様を傷つけるようなヘマは致しませんわ。あの方は人間の女性の扱いに、慣れているはずですから。……竜と人は確かに種が違います。戸惑うこともあるかと思いますが、今後の結婚生活を心配する必要はありません。ご安心下さいませ。もし不安や疑問があれば、いつでもカイユにご相談下さいね。
カイユさんがいてくれて、本当に良かったと思う。
だって、こういうデリケートな問題は誰にでも相談できることじゃないもの。
カイユさんは、頼りになるお姉さんというか……。
竜族って、やっぱり人間とかなりいろいろ違うんだと感じつつ。
ちょっと、ひっかかった部分もあった。
ハクちゃんは人間の女性の扱いに慣れてるはずって、カイユさんは言った。
人間の私が竜のハクちゃんに触れられるのを不安に感じないよう、言ってくれたんだと思う。
でも、つまり。
それって……ハクちゃんは人間の女性と経験有りって、そういうことだよね?
「りこ」
おっと、いけない!
少々、現実逃避を……。
「我は少々取り乱してしまったようで、記憶が曖昧なのだが……。愛しいりこの情熱的なおねだりに、意識が深淵から引きずり出されたぞ?」
少々取り乱した……少々なんだ、あれで。
それに、おねだりって……なによ、それー!
ま、まさか。
さっきのは、そのっ!
「ハクちゃんっ、あれは、その! ちがっ……んんっ?!」
大きな手で顔を引き寄せられ、噛み付くようにキスされた。
「ん、んっ!」
逃げられないように、しっかりと捕まえられ。
いつもと違って、乱暴な。
貪るような、激しいそれに。
縋り付くような、必死な感じが伝わってきて。
胸が、締め付けられる。
ハクちゃん。
ハクちゃん、ハク…私のハク!
「んっ……はぁっ、んんっ」
息をする余裕すら与えられず。
苦しくて思わず離した唇はすぐに捕まり、囚われる。
こんなキス、ずるいよ。
切なくて、苦しくて。
やめてなんて、言えないよ。
今の貴方を、突き放すなんて出来な……。
「この鬼サドじじいー!! てめえっ俺の城、壊す気かぁああー!」
え?