四竜帝の大陸【青の大陸編】
「りこ……」

もちろん、パジャマの下はブラをしていない。
私の腰に添えられた大きな手が動き、ひんやりとした指先が肋骨を1本1本撫でるようにしてゆっくりと中心へ向かってなぞっていく……。

「んんっ! ハクちゃっ……」
「りこ……いいか?」

あ。
これって。
つまり……もしかして‘お誘い’ってやつなの?
お手伝いがどうのっていうのは、遠まわしな言い方で……。
絶対そうだよね!?
男の人って、朝からそういう気分になることもあるって聞いた事がある。
朝から、今から?
どどど……ど、どうしよう!?
真っ暗じゃないんだからしっ下着、見られちゃうよねっ!?
ブラはしてないけどっ、しししっ下、今、どどどどんなのはいてたっけ!?
下着っ、アンダーッ、ペールピンクのレースのおぱんつぅううううだぁああ!
あぁああ~っ、おぱんつって何ぃいい!
私の頭が大混乱しちゃってるぅううう!

「大丈夫だ、我は……『これ』は巧いのだ」

緊張で硬くなった身体をほぐしてくれようとするかのように、ハクちゃんが額に優しくキスをしてくれた。

「あ……」

巧い……自分で言う?
さすが、ハクちゃん。
あ、まあ、確かにそうかも知れません。
昨日、身を持って体験致しましたから。

「う、うん。よ……よろしくお願いします」

ハクちゃん。
昨日の続き、私に教えてください。

「ハ……ク。ハクちゃんっ」

ハクちゃんの左手が布の上から胸に触れ、先端を指先で撫でる。

「……あ……っん!」

撫でながら指がそこを挟んで、軽く摘むようにして……。

「は……ん、ぁんっ」

大きな手で優しく包まれながら、左の耳にキス……あぁ、息が止まりそう。

「ぁあ……ハクちゃっ……」
「……りこ」

私を呼ぶ、貴方の声。
好き、大好き。

「りこ」

ハクちゃんはボタンを上から4箇所はずし、そこを左右に広げた。
露になった胸に直に触れながら、私の耳をゆっくりと舐めはじめる。
舐めながら軽く歯をたて、注ぎ込まれる熱い吐息は2人だけの甘い空間を創りだす……。

「りこ。我のりこ」

あぁ、なんて声。
耳から溶けちゃいそう。
ハクちゃん。
昨日は、ごめんね?
もう、朝とか夜とかどうでもいいから。
私だって貴方と……したかったんだもの。

今度こそ、ちゃんと記憶に残すから。



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