四竜帝の大陸【青の大陸編】
十数分後。
意識を取り戻したダルフェさんは幸せそうな笑顔を浮かべ、頭を左右に軽く振った。
「やっぱ、ハニーの拳は最高だなぁ~! おかげで大事な件を思い出したよ。旦那と陛下が面白くて忘れてたなぁ~。……姫さん、飯が終わったら会って貰いたい奴等がいんだけど、いいかい?」
ダルフェさんの言葉に返事をしたのは、私ではなく。
ハクちゃんでもなく。
「あら? ダルフェ、お前は……この私に相談も無く、決めたのね」
カイユさんが、空いた食器をワゴンに下げながら言った。
涼しげな水色の瞳が、涼しいを通り越して冷たい印象に一瞬で変わり……。
ひぃ~っ!
カイユさんのこういう眼は、とんでもなく迫力満点です。
そんなカイユさんに、ダルフェさんは優しく微笑みながら答えた。
「ごめんね、ハニー。ハニーだって、パス達を見捨てられないだろう?」
ダルフェさんは、立ち上がると。
カイユさんの華奢な手を取り、細い指にキスを落とす。
「後で好きなだけ、教育的指導をしたらいいよ。ハニーの気が済むまでね」
「……そうさせてもらうわ」
カイユさんはそう言うと。
ダルフェさんの手から、自分の指をするりと引き抜き。
ごすっ!
「ぐおっつ!?」
ダルフェさんのお腹に、拳を1発入れてから言った。
「あの馬鹿共を、さっさと呼んで来い!」
2人のやり取りに口を挟めず、私ははらはらしながら見ていた。
「おい、おちび」
「あ、はい!」
竜帝さんは椅子から腰を、ゆっくりと上げた。
その動作に、彼が酷い怪我をしていることを改めて感じた。
意識を取り戻したダルフェさんは幸せそうな笑顔を浮かべ、頭を左右に軽く振った。
「やっぱ、ハニーの拳は最高だなぁ~! おかげで大事な件を思い出したよ。旦那と陛下が面白くて忘れてたなぁ~。……姫さん、飯が終わったら会って貰いたい奴等がいんだけど、いいかい?」
ダルフェさんの言葉に返事をしたのは、私ではなく。
ハクちゃんでもなく。
「あら? ダルフェ、お前は……この私に相談も無く、決めたのね」
カイユさんが、空いた食器をワゴンに下げながら言った。
涼しげな水色の瞳が、涼しいを通り越して冷たい印象に一瞬で変わり……。
ひぃ~っ!
カイユさんのこういう眼は、とんでもなく迫力満点です。
そんなカイユさんに、ダルフェさんは優しく微笑みながら答えた。
「ごめんね、ハニー。ハニーだって、パス達を見捨てられないだろう?」
ダルフェさんは、立ち上がると。
カイユさんの華奢な手を取り、細い指にキスを落とす。
「後で好きなだけ、教育的指導をしたらいいよ。ハニーの気が済むまでね」
「……そうさせてもらうわ」
カイユさんはそう言うと。
ダルフェさんの手から、自分の指をするりと引き抜き。
ごすっ!
「ぐおっつ!?」
ダルフェさんのお腹に、拳を1発入れてから言った。
「あの馬鹿共を、さっさと呼んで来い!」
2人のやり取りに口を挟めず、私ははらはらしながら見ていた。
「おい、おちび」
「あ、はい!」
竜帝さんは椅子から腰を、ゆっくりと上げた。
その動作に、彼が酷い怪我をしていることを改めて感じた。