四竜帝の大陸【青の大陸編】
かわゆい竜の貴方も、ちょっと怖い魔王様の貴方も。
きっと貴方の想像以上に、私はハクを愛してるのよ?
「どんな我でも……か。ならば、これからも我を側に置いてくれ」
金の眼を閉じ、冷たい頬を。
「りこの温かな手で、こうして我に触れてくれ」
私の左頬にそっと合わせて、囁く貴方。
あぁ、そうだったんだ……だから貴方は。
ハクちゃんは温室に帰ってきてから、左頬ばかり触れていた。
やっぱり、すごく気にしてたのね?
もうすっかり治ってるのに、すごく、すごく……気にして。
貴方のその綺麗な金の眼には、私はあの時のまま……頬を腫らせたままに見えてるの?
繊細で泣き虫で……怖がりな貴方。
まだ、怖いの?
まだ、不安なの?
だから……何があったか、誰に叩かれたかすら私に聞かないの?
私、貴方を護ってあげたいのに。
傷つけてばかり。
「ハクちゃんのかけら、とっても美味しい」
「……そうか」
私の言葉に、黄金の眼を細めるその表情に胸がぎゅっと締め付けられる。
思いのほか数があったかけらは、1粒1粒が時間差でゆっくりと溶けていった。
心に染み入るような甘さを、眼を閉じて味わってると。
徐々に身体の奥底から、じんわりと熱が生まれて……広がって。
「ハ……クちゃ、ん。ハ……ク」
頭の芯が、とろりと溶けていくみたいだった。
この感じ、知っている。
私、憶えてる。
似てるの、あの時に……。
あぁ、私は憶えてる。
貴方と溶け合い、深く……深く混じり合う、この感覚を。
「ハクちゃっ……んっ」
温室には皆がいるのに、ちゃんと分かってるのに……そんなことはどうでも良くなって。
貴方のことしか考えられなくなってしまう。
心地よい……甘い痺れを全身で味わった。
きっと貴方の想像以上に、私はハクを愛してるのよ?
「どんな我でも……か。ならば、これからも我を側に置いてくれ」
金の眼を閉じ、冷たい頬を。
「りこの温かな手で、こうして我に触れてくれ」
私の左頬にそっと合わせて、囁く貴方。
あぁ、そうだったんだ……だから貴方は。
ハクちゃんは温室に帰ってきてから、左頬ばかり触れていた。
やっぱり、すごく気にしてたのね?
もうすっかり治ってるのに、すごく、すごく……気にして。
貴方のその綺麗な金の眼には、私はあの時のまま……頬を腫らせたままに見えてるの?
繊細で泣き虫で……怖がりな貴方。
まだ、怖いの?
まだ、不安なの?
だから……何があったか、誰に叩かれたかすら私に聞かないの?
私、貴方を護ってあげたいのに。
傷つけてばかり。
「ハクちゃんのかけら、とっても美味しい」
「……そうか」
私の言葉に、黄金の眼を細めるその表情に胸がぎゅっと締め付けられる。
思いのほか数があったかけらは、1粒1粒が時間差でゆっくりと溶けていった。
心に染み入るような甘さを、眼を閉じて味わってると。
徐々に身体の奥底から、じんわりと熱が生まれて……広がって。
「ハ……クちゃ、ん。ハ……ク」
頭の芯が、とろりと溶けていくみたいだった。
この感じ、知っている。
私、憶えてる。
似てるの、あの時に……。
あぁ、私は憶えてる。
貴方と溶け合い、深く……深く混じり合う、この感覚を。
「ハクちゃっ……んっ」
温室には皆がいるのに、ちゃんと分かってるのに……そんなことはどうでも良くなって。
貴方のことしか考えられなくなってしまう。
心地よい……甘い痺れを全身で味わった。