四竜帝の大陸【青の大陸編】
お刺身・蒸しもの・から揚げ・すり身団子のスープがそれぞれ朱色の漆器に品良く盛られて、私の前に置かれた。
「うわ~っ!」
お花の形をした小さな蒸しパンにの中央には、まるでサファイアのようなお豆(宝石かとびっくりしたけれど、甘く煮たお豆だった)が飾られている。
今までの洋風なものと違って、アジア……中華料理のようだった。
「どうぞ、これをお使いください」
席に着いた私にカイユさんが手渡してくれたのは、お箸だった。
家で使ってたものより3倍は長く、金属でできていて見た目以上に重かった。
全体に細かな模様が……花と蝶が彫られている。
「ありがとう、カイユ。これ、綺麗ですね……ハクちゃん? ちょ、なにするのよっ」
芸術品のようなお箸をすいっと私の手から奪い、お箸を真剣な眼で見ながらハクちゃんは言った。
「箸でのあ~んは、難易度が高いな。……奥に入れすぎてしまわぬよう、気をつけねば」
うぅ……さ、刺さないでね、ハクちゃん。
食事の時間はとても楽しく、あっという間だった。
ハクちゃんが街に連れて行ってくれる事になった話をしたら、2人はすごくびっくりしていた。
諸問題により、皆で行こうってことに決まった。
ダルフェさん達が帝都の見所をいろいろと案内してくれることになり、ますますお出かけが楽しみになった。
そういえば……ハクちゃんは意外にもお箸の扱いが上手で、当初心配したような失敗は無かった。
不器用なんだか、器用なんだか。
箸は上手なのに、パジャマの紐が結べないなんて……なんか、それはそれで可愛いかも。
お料理もすごく美味しかった。
お魚の裁き方……今度はぜひ、教えてもらわなきゃ。
お腹も……心も満たされた夕食後は、居間に移ってお茶をいただいた。
カイユさんがテーブルにお菓子がのった銀のお盆を置いて、白地に小さな青い花が描かれたカップにお茶を注いでくれた。
ふわりと、ハーブの爽やかな香りが広がった。
「うわ~っ!」
お花の形をした小さな蒸しパンにの中央には、まるでサファイアのようなお豆(宝石かとびっくりしたけれど、甘く煮たお豆だった)が飾られている。
今までの洋風なものと違って、アジア……中華料理のようだった。
「どうぞ、これをお使いください」
席に着いた私にカイユさんが手渡してくれたのは、お箸だった。
家で使ってたものより3倍は長く、金属でできていて見た目以上に重かった。
全体に細かな模様が……花と蝶が彫られている。
「ありがとう、カイユ。これ、綺麗ですね……ハクちゃん? ちょ、なにするのよっ」
芸術品のようなお箸をすいっと私の手から奪い、お箸を真剣な眼で見ながらハクちゃんは言った。
「箸でのあ~んは、難易度が高いな。……奥に入れすぎてしまわぬよう、気をつけねば」
うぅ……さ、刺さないでね、ハクちゃん。
食事の時間はとても楽しく、あっという間だった。
ハクちゃんが街に連れて行ってくれる事になった話をしたら、2人はすごくびっくりしていた。
諸問題により、皆で行こうってことに決まった。
ダルフェさん達が帝都の見所をいろいろと案内してくれることになり、ますますお出かけが楽しみになった。
そういえば……ハクちゃんは意外にもお箸の扱いが上手で、当初心配したような失敗は無かった。
不器用なんだか、器用なんだか。
箸は上手なのに、パジャマの紐が結べないなんて……なんか、それはそれで可愛いかも。
お料理もすごく美味しかった。
お魚の裁き方……今度はぜひ、教えてもらわなきゃ。
お腹も……心も満たされた夕食後は、居間に移ってお茶をいただいた。
カイユさんがテーブルにお菓子がのった銀のお盆を置いて、白地に小さな青い花が描かれたカップにお茶を注いでくれた。
ふわりと、ハーブの爽やかな香りが広がった。