四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ありがとう、カイユ」
カイユさんがいれてくれたハーブティーは、お砂糖が入ってないのにほんのり甘かった。
ああ、心が落ち着く良い香り。
「トリィ様。実は、この数日いろいろ刺激的だった所為か……どうやら予定より早くこの子が産まれそうなんです」
まったく膨らんでいないお腹をさすりながら、カイユさんはそう言った。
えっ?
産まれって……!?
「ごほっ! カ、カ、カイユ……赤ちゃん、産まれ!?」
「う、うう産まれそうなのかっ! ハ、ハニー!?」
「ふむ、茶菓子はこれか?」
私とダルフェさんは、ものすごくびっくりしてソファーから立ち上がったけれど。
ハクちゃんだけはカイユさんの言葉にまったく反応せず、スプーンをくるくると回して並べられた数種のお菓子を見ていた。
「トリィ様……」
カイユさんは私の背後にゆっくりと移動して、後ろからぎゅっと抱きしめながら言った。
「出産のために、明日からしばらく城を離れなくてはなりません。カイユはトリィ様のことが心配です」
あ、この香り。
カイユさんの香りだ。
どこか懐かしくて……安心する。
「カイユ、私は大丈夫。ハクちゃんがいるし、竜帝さんも良くしてくれてるから、安心してお産をしてきてね」
赤ちゃん。
カイユさんと、ダルフェさんの赤ちゃん……絶対、美形だ。
私も結婚したんだから、そのうちハクちゃんと家族計画を相談したりするの?
う~ん、さっきのハクちゃん……計画の『け』の字も無い気がする。
あ、そうか。
竜族の蜜月期っていうのは繁殖期だから、避妊なんて考えは全く無くて当然……じゃあ、今日の行為で私が妊娠した可能性だってあるってこと?
ハクちゃんの赤ちゃん……そういえば、この世界に来てから一度も生理がきてない。
精神的にもショックを受けたし、環境が変わったからリズムが乱れちゃったのかも……治らないと、妊娠は難しいかもしれない……。
カイユさんがいれてくれたハーブティーは、お砂糖が入ってないのにほんのり甘かった。
ああ、心が落ち着く良い香り。
「トリィ様。実は、この数日いろいろ刺激的だった所為か……どうやら予定より早くこの子が産まれそうなんです」
まったく膨らんでいないお腹をさすりながら、カイユさんはそう言った。
えっ?
産まれって……!?
「ごほっ! カ、カ、カイユ……赤ちゃん、産まれ!?」
「う、うう産まれそうなのかっ! ハ、ハニー!?」
「ふむ、茶菓子はこれか?」
私とダルフェさんは、ものすごくびっくりしてソファーから立ち上がったけれど。
ハクちゃんだけはカイユさんの言葉にまったく反応せず、スプーンをくるくると回して並べられた数種のお菓子を見ていた。
「トリィ様……」
カイユさんは私の背後にゆっくりと移動して、後ろからぎゅっと抱きしめながら言った。
「出産のために、明日からしばらく城を離れなくてはなりません。カイユはトリィ様のことが心配です」
あ、この香り。
カイユさんの香りだ。
どこか懐かしくて……安心する。
「カイユ、私は大丈夫。ハクちゃんがいるし、竜帝さんも良くしてくれてるから、安心してお産をしてきてね」
赤ちゃん。
カイユさんと、ダルフェさんの赤ちゃん……絶対、美形だ。
私も結婚したんだから、そのうちハクちゃんと家族計画を相談したりするの?
う~ん、さっきのハクちゃん……計画の『け』の字も無い気がする。
あ、そうか。
竜族の蜜月期っていうのは繁殖期だから、避妊なんて考えは全く無くて当然……じゃあ、今日の行為で私が妊娠した可能性だってあるってこと?
ハクちゃんの赤ちゃん……そういえば、この世界に来てから一度も生理がきてない。
精神的にもショックを受けたし、環境が変わったからリズムが乱れちゃったのかも……治らないと、妊娠は難しいかもしれない……。