四竜帝の大陸【青の大陸編】
73
「そうであった! 我は寝台に用があったので、ここに転移したのだった」
ハクちゃんは自分の上から私をベットに下ろし、ごそごそと枕の下に右手をいれた。
「これだ、これ!」
医務室でもそうだったけれど。
ハクちゃんはなぜか、私の枕の下にパジャマセットをしまうのだ。
やっぱり変……というより、不思議君かも。
取り出したパジャマを手に、ハクちゃんはベッドの上で正座をした。
「うむ、これが我の‘勝負服’なのだ。りこがくれたこの、我への愛の結晶であるぱじゃまを着て行く。そして奴等に、我のかわゆさを思い知らせてやろうではないかっ」
「はい?」
パジャマが勝負服!?
ちょ……何を言ってるんですか!
「りこよ。申し訳ないのだが、ぱじゃまを着るのを手伝ってくれるか? 我は、そのっ……まだ1人ではだなっ……りこ?」
びっくり仰天状態の私に、旦那様はパジャマを握ったまま首をかしげ。
「りこ、口が開いておるぞ? どうし……ああ、そうであったな! すまぬっ、りこ。今すぐするので、怒らんでくれっ」
そう言って。
私の足と自分の足(改めて見ると、かなり大きい。これって何センチ?)からあたふたと靴をもぎ取り、ぽんぽーんと放った。
こらこら、ハクちゃん。
あんな遠くにぽんぽーんてしたら、履くときに困っちゃいますよ?
ハクちゃんは自分の上から私をベットに下ろし、ごそごそと枕の下に右手をいれた。
「これだ、これ!」
医務室でもそうだったけれど。
ハクちゃんはなぜか、私の枕の下にパジャマセットをしまうのだ。
やっぱり変……というより、不思議君かも。
取り出したパジャマを手に、ハクちゃんはベッドの上で正座をした。
「うむ、これが我の‘勝負服’なのだ。りこがくれたこの、我への愛の結晶であるぱじゃまを着て行く。そして奴等に、我のかわゆさを思い知らせてやろうではないかっ」
「はい?」
パジャマが勝負服!?
ちょ……何を言ってるんですか!
「りこよ。申し訳ないのだが、ぱじゃまを着るのを手伝ってくれるか? 我は、そのっ……まだ1人ではだなっ……りこ?」
びっくり仰天状態の私に、旦那様はパジャマを握ったまま首をかしげ。
「りこ、口が開いておるぞ? どうし……ああ、そうであったな! すまぬっ、りこ。今すぐするので、怒らんでくれっ」
そう言って。
私の足と自分の足(改めて見ると、かなり大きい。これって何センチ?)からあたふたと靴をもぎ取り、ぽんぽーんと放った。
こらこら、ハクちゃん。
あんな遠くにぽんぽーんてしたら、履くときに困っちゃいますよ?