四竜帝の大陸【青の大陸編】
鏡の前で短い手足を丸めてうずくまってしまったハクちゃんを抱き上げ、ベットにあがった。
広いベットの真ん中に座り、膝に乗せた小さな旦那様に話しかけた。
「ハクちゃん、ごめんね。話が途中になっちゃったから、人型のハクちゃんのとこまで進められなかったけど」
真珠色の鱗を、流れに沿って撫でながら……。
「人型のハクちゃんだって、かわゆいところがいっぱいあるよ? 例えばね……うきゃっ!?」
瞬きひとつの間に、竜体から人型になったハクちゃんは。
私の膝に白い頭を押し付けながら言った。
「りこ、りこ。この我のどこが、良いのだ? 言ってくれ、我に教えてくれ」
ハクちゃんは頭をすりすり……ぐりぐりと押し付けてくる。
小竜と違って、見た目は大人の男性だけど。
おちびじゃなくて、2メートル越えの長身だけど。
竜体でも、人型でも動作は基本的には同じというか。
手をにぎにぎしたり、涙を舌で舐めたり。
そして、この仕種も。
竜体の時と、全く同じ。
セイフォンの離宮に居た時とは違って。
帝都では……こうして2人の夜を過ごす彼が纏うのは、全身を覆う硬い鱗じゃなく。
綺麗な真珠色はそのままに、艶やかで柔らかな長い髪になり。
私の掌にすっぽりおさまっていた4本指の小さな手は、私の手を包みこんでくれる大きな手に変わった。
「私ね、人型のハクちゃんの可愛いところ……好きなところ、いっぱいあるの」
真珠色の髪を撫でながら。
思いつくままに、たくさん言った。
考えなくても言葉がどんどん湧き出てきて……自分でも、びっくりした。
かわいいとこ・好きなとこがいっぱいで……。
デリカシーの無い所さえも、実はちょっと可愛いかもと思っている自分を再発見したりして。
「そうか。この我も、かなり‘かわゆい’ということか……ふむ」
広いベットの真ん中に座り、膝に乗せた小さな旦那様に話しかけた。
「ハクちゃん、ごめんね。話が途中になっちゃったから、人型のハクちゃんのとこまで進められなかったけど」
真珠色の鱗を、流れに沿って撫でながら……。
「人型のハクちゃんだって、かわゆいところがいっぱいあるよ? 例えばね……うきゃっ!?」
瞬きひとつの間に、竜体から人型になったハクちゃんは。
私の膝に白い頭を押し付けながら言った。
「りこ、りこ。この我のどこが、良いのだ? 言ってくれ、我に教えてくれ」
ハクちゃんは頭をすりすり……ぐりぐりと押し付けてくる。
小竜と違って、見た目は大人の男性だけど。
おちびじゃなくて、2メートル越えの長身だけど。
竜体でも、人型でも動作は基本的には同じというか。
手をにぎにぎしたり、涙を舌で舐めたり。
そして、この仕種も。
竜体の時と、全く同じ。
セイフォンの離宮に居た時とは違って。
帝都では……こうして2人の夜を過ごす彼が纏うのは、全身を覆う硬い鱗じゃなく。
綺麗な真珠色はそのままに、艶やかで柔らかな長い髪になり。
私の掌にすっぽりおさまっていた4本指の小さな手は、私の手を包みこんでくれる大きな手に変わった。
「私ね、人型のハクちゃんの可愛いところ……好きなところ、いっぱいあるの」
真珠色の髪を撫でながら。
思いつくままに、たくさん言った。
考えなくても言葉がどんどん湧き出てきて……自分でも、びっくりした。
かわいいとこ・好きなとこがいっぱいで……。
デリカシーの無い所さえも、実はちょっと可愛いかもと思っている自分を再発見したりして。
「そうか。この我も、かなり‘かわゆい’ということか……ふむ」