四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ハク、私は言ったわ。貴方が欲しいって。私は子供より世界より、ハクが欲しかった」
もう逃がさない、逃がしてあげない。
きっと、さっきが最後のチャンスだったのに。
「私には……りこは、ハクだけでいい」
私は貴方を離さない。
「貴方の顔が、見たい。貴方の眼が……私と同じ金の眼が見たいの」
離さなくていいんだって、貴方が教えてくれたのよ?
「……分かった。これでいいか?」
ハクちゃんは私の腰と背中に腕をまわして、少しかがむようにして私から顔がよく見えるようにしてくれた。
「うん、ありがとう。あ……かけら、止まったね。良かった」
ハクは少し眉を寄せ、切れ長の目を細めた。
「りこの白目が、真っ赤だ。目元も腫れてしまったな。我の所為だな」
この表情は、他の人から見ればかなり怖い顔かもしれない。
「その通りです。まあ、私の自業自得が大部分ですけど、ハクちゃんの所為も少しはあるんだからね!? 反省して下さい」
でも、私には心配している時の表情だとちゃんとわかっている。
「ふむ……そうだな、我が悪い。こんなに泣かせるつもりは無かったのだ。少々意地の悪い事を言ってしまったようだ。すまなかった、りこ」
「しょ……少々!?」
あれが貴方には少々ってレベルなの!?
ううっ……少々なんかじゃないよ、私にとっては理性崩壊レベルの破壊力だったのよ~!?
「こっ、今回だけは許してあげる! 私も悪かったと思うから。手を引っかいちゃったし、貴方に酷いこと言ったもの。もう二度とあんな悲しいこと、ハクも言わないでね。全部殺すとか……次は、怒るわよ?」
とりあえず、そう言ってみた。
うん、次はすご~く怒りますよ、私は。
今回は衝撃的すぎて、悲しさの方が強かったけど。
「お、怒るなりこ! 我はりこに本気で怒られたら、ショックで仮死状態になってしまうやもしれんっ! 我は日々忙しく、仮死状態になっとる暇は無いのだ」
もう逃がさない、逃がしてあげない。
きっと、さっきが最後のチャンスだったのに。
「私には……りこは、ハクだけでいい」
私は貴方を離さない。
「貴方の顔が、見たい。貴方の眼が……私と同じ金の眼が見たいの」
離さなくていいんだって、貴方が教えてくれたのよ?
「……分かった。これでいいか?」
ハクちゃんは私の腰と背中に腕をまわして、少しかがむようにして私から顔がよく見えるようにしてくれた。
「うん、ありがとう。あ……かけら、止まったね。良かった」
ハクは少し眉を寄せ、切れ長の目を細めた。
「りこの白目が、真っ赤だ。目元も腫れてしまったな。我の所為だな」
この表情は、他の人から見ればかなり怖い顔かもしれない。
「その通りです。まあ、私の自業自得が大部分ですけど、ハクちゃんの所為も少しはあるんだからね!? 反省して下さい」
でも、私には心配している時の表情だとちゃんとわかっている。
「ふむ……そうだな、我が悪い。こんなに泣かせるつもりは無かったのだ。少々意地の悪い事を言ってしまったようだ。すまなかった、りこ」
「しょ……少々!?」
あれが貴方には少々ってレベルなの!?
ううっ……少々なんかじゃないよ、私にとっては理性崩壊レベルの破壊力だったのよ~!?
「こっ、今回だけは許してあげる! 私も悪かったと思うから。手を引っかいちゃったし、貴方に酷いこと言ったもの。もう二度とあんな悲しいこと、ハクも言わないでね。全部殺すとか……次は、怒るわよ?」
とりあえず、そう言ってみた。
うん、次はすご~く怒りますよ、私は。
今回は衝撃的すぎて、悲しさの方が強かったけど。
「お、怒るなりこ! 我はりこに本気で怒られたら、ショックで仮死状態になってしまうやもしれんっ! 我は日々忙しく、仮死状態になっとる暇は無いのだ」