四竜帝の大陸【青の大陸編】
我の言葉に、りこは嬉しそうに頷いた。
照れたような笑みと、染まった耳がとても愛らしかった。
あまりに愛らしかったので。
思わずその耳を銜えてしまったので、りこに少々怒られてしまった。
「……」
りこ曰く、りこは『激不器』……とても不器用らしく。
カイユが30分ほどで出来るだろうと言っていた作業に、カイユの想像したよりも数倍の時間が掛かっていた。
ん?
未完なので、さらに掛かるのか。
我はこうしてりこと2人で居られるならば、1日どころか10年、いや100年だろうと……。
まあ、ずっと寝たままの状態では困るが。
りこの眼が我を見て、この唇が我の名を呼び……この手が我に触れてくれねば、我はもたんな。
困るどころではない、気が狂う。
舞踏会は明晩だ。
急くことはない。
カイユが来たら茶を飲んで、菓子を食べ。
その後、作業を再開すれば良い。
それに。
我に寄り添い、うたた寝をするりこの寝顔はとても愛らしい。
すぐに起こすのは、もったいないのだ。
さて。
一番の問題は。
何故か誰も我に訊かぬので、言っておらなかったのだが。
「我はダンスなど、全く出来んという事だな」
ダンスなど知らぬ我だが。
貴女とならば。
踊ってみたい。
「さて、どうするか」
照れたような笑みと、染まった耳がとても愛らしかった。
あまりに愛らしかったので。
思わずその耳を銜えてしまったので、りこに少々怒られてしまった。
「……」
りこ曰く、りこは『激不器』……とても不器用らしく。
カイユが30分ほどで出来るだろうと言っていた作業に、カイユの想像したよりも数倍の時間が掛かっていた。
ん?
未完なので、さらに掛かるのか。
我はこうしてりこと2人で居られるならば、1日どころか10年、いや100年だろうと……。
まあ、ずっと寝たままの状態では困るが。
りこの眼が我を見て、この唇が我の名を呼び……この手が我に触れてくれねば、我はもたんな。
困るどころではない、気が狂う。
舞踏会は明晩だ。
急くことはない。
カイユが来たら茶を飲んで、菓子を食べ。
その後、作業を再開すれば良い。
それに。
我に寄り添い、うたた寝をするりこの寝顔はとても愛らしい。
すぐに起こすのは、もったいないのだ。
さて。
一番の問題は。
何故か誰も我に訊かぬので、言っておらなかったのだが。
「我はダンスなど、全く出来んという事だな」
ダンスなど知らぬ我だが。
貴女とならば。
踊ってみたい。
「さて、どうするか」