四竜帝の大陸【青の大陸編】
ハクちゃんの小さな足は、彼に届いていないのに。
触れてないのに!
なのにっ!
『て……。右肩がいっちゃったじゃないですか』
5メートル位は飛ばされたダルフェさんが地面に腰をついて、肩を押さえていた。
『りこには内緒で訓練すべしと進言したのは、お前ではないか』
ちょっと前の私ならこう思うことはなかったけど。
最近は……またかって感じですよ。
この二人は日に何回も、こんなやりとりがある。
最初は慌てたり心配したけど。
彼はハクちゃんとの過激なスキンシップ(?)を楽しんでるふしもあるので……。
『よいせっと。……姫さん、もう治ったからそんな顔しなさんな。しわが増えちまう。人間の26は曲がり角を曲がったお肌なんだって自分でこないだ言ってただろう?』
『しわ、余計!』
ダルフェさんもセシーさんと同じでやたら頑丈だ。
しかも再生能力が高い。
骨が折れても数分で治ってしまう。
再生能力。
竜と同じ……。
『さて。旦那、どうしますか?』
にっこりしながらダルフェさんはとんでも無い発言をした。
『青の竜帝自ら乗り込ん来ますよ? 魔女閣下は姫さんを、竜帝に渡したくないでしょうねぇ。ま、あの女なら竜帝に喧嘩売るくらいしそうですがねぇ』
青の……竜帝?
竜帝!
『さあな』
さあなじゃない!
『ダルフェ! お客は竜…帝? こないだ習った。この大陸、青の色の竜!』
これは、習ったばかり。
この世界は4つの大陸があり、それぞれの大陸に竜帝って呼ばれる竜が存在する。
青・黒・赤・黄の4頭。
このセイフォンがあるのは青の竜帝の大陸で、この大陸には大小合わせて84ヵ国もあるらしい。
一番大きな大陸だからかな?
竜帝がいるから人間と竜族が共存できていて……あれ?
帝都には竜帝が住むお城があるって習ったよね?
カイユさんとダルフェさんは帝都の出身……。
カイユさんの上司って帝都に住んでて、私とハクちゃんに帝都に住むよう薦めてくれてるんだよね?
カイユさんの上司が……なぜ私なんかを?
竜帝はハクちゃんに念を送ってたけど無視されて、乗り込んでくる。
なぜ竜帝なんて、凄い存在がわざわざ?
セシーさんは竜帝に私を渡したくない。
帝都に行かせたくない。
さっきもそれで、カイユさんともめた。
なぜ……他国観光は良くて、帝都は駄目なの?
触れてないのに!
なのにっ!
『て……。右肩がいっちゃったじゃないですか』
5メートル位は飛ばされたダルフェさんが地面に腰をついて、肩を押さえていた。
『りこには内緒で訓練すべしと進言したのは、お前ではないか』
ちょっと前の私ならこう思うことはなかったけど。
最近は……またかって感じですよ。
この二人は日に何回も、こんなやりとりがある。
最初は慌てたり心配したけど。
彼はハクちゃんとの過激なスキンシップ(?)を楽しんでるふしもあるので……。
『よいせっと。……姫さん、もう治ったからそんな顔しなさんな。しわが増えちまう。人間の26は曲がり角を曲がったお肌なんだって自分でこないだ言ってただろう?』
『しわ、余計!』
ダルフェさんもセシーさんと同じでやたら頑丈だ。
しかも再生能力が高い。
骨が折れても数分で治ってしまう。
再生能力。
竜と同じ……。
『さて。旦那、どうしますか?』
にっこりしながらダルフェさんはとんでも無い発言をした。
『青の竜帝自ら乗り込ん来ますよ? 魔女閣下は姫さんを、竜帝に渡したくないでしょうねぇ。ま、あの女なら竜帝に喧嘩売るくらいしそうですがねぇ』
青の……竜帝?
竜帝!
『さあな』
さあなじゃない!
『ダルフェ! お客は竜…帝? こないだ習った。この大陸、青の色の竜!』
これは、習ったばかり。
この世界は4つの大陸があり、それぞれの大陸に竜帝って呼ばれる竜が存在する。
青・黒・赤・黄の4頭。
このセイフォンがあるのは青の竜帝の大陸で、この大陸には大小合わせて84ヵ国もあるらしい。
一番大きな大陸だからかな?
竜帝がいるから人間と竜族が共存できていて……あれ?
帝都には竜帝が住むお城があるって習ったよね?
カイユさんとダルフェさんは帝都の出身……。
カイユさんの上司って帝都に住んでて、私とハクちゃんに帝都に住むよう薦めてくれてるんだよね?
カイユさんの上司が……なぜ私なんかを?
竜帝はハクちゃんに念を送ってたけど無視されて、乗り込んでくる。
なぜ竜帝なんて、凄い存在がわざわざ?
セシーさんは竜帝に私を渡したくない。
帝都に行かせたくない。
さっきもそれで、カイユさんともめた。
なぜ……他国観光は良くて、帝都は駄目なの?