四竜帝の大陸【青の大陸編】
ダルフェさんは否定した私ではなく、ハクちゃんを見ながら言った。
ハクちゃんは無反応。
彼の視線は私の膝にあるかけらのチェーンに向けられていた。
「トリィ様。装飾品に仕上げるのをご希望なら、専門家に任せましょう。ダルフェ、どこの店がいいかしらね?」
「そうだねぇ……スキッテルんとこかなぁ。旦那のかけらなんて物騒なモン、そこいらの職人に任せられねぇしな」
物騒?
ハクちゃん自身が物騒だからって、かけらは別に……。
「ダルフェ! トリィ様、お気になさらないで。ダルフェは大げさなんです」
私ににっこり微笑んだカイユさんの踵が、ダルフェさんのつま先をぐりっと踏んだ。
こんなことでは全く驚かなくなった私って……ま、いいか。
ダルフェさん、嬉しそうだしね。
「あぁ……そっか。ごめん、ハニー。 え~っと……そういや、姫さんも旦那に何かあげたの?」
うっ!?
訊かないで欲しかったのに~、ダルフェさん!
カイユさんはさり気に避けてくれてたのにな……。
「え!? あ……ま、まぁ一応、あげたというか……そのっ」
「ああ、我も望みのものをもらったぞ? 昨夜、り……」
私は慌てて、色素の薄いハクちゃんの唇を両手で押さえた。
ハクちゃんは無反応。
彼の視線は私の膝にあるかけらのチェーンに向けられていた。
「トリィ様。装飾品に仕上げるのをご希望なら、専門家に任せましょう。ダルフェ、どこの店がいいかしらね?」
「そうだねぇ……スキッテルんとこかなぁ。旦那のかけらなんて物騒なモン、そこいらの職人に任せられねぇしな」
物騒?
ハクちゃん自身が物騒だからって、かけらは別に……。
「ダルフェ! トリィ様、お気になさらないで。ダルフェは大げさなんです」
私ににっこり微笑んだカイユさんの踵が、ダルフェさんのつま先をぐりっと踏んだ。
こんなことでは全く驚かなくなった私って……ま、いいか。
ダルフェさん、嬉しそうだしね。
「あぁ……そっか。ごめん、ハニー。 え~っと……そういや、姫さんも旦那に何かあげたの?」
うっ!?
訊かないで欲しかったのに~、ダルフェさん!
カイユさんはさり気に避けてくれてたのにな……。
「え!? あ……ま、まぁ一応、あげたというか……そのっ」
「ああ、我も望みのものをもらったぞ? 昨夜、り……」
私は慌てて、色素の薄いハクちゃんの唇を両手で押さえた。