四竜帝の大陸【青の大陸編】
88
「……なっ」
昨夜……あれから。
ソファーで寝てしまった。
「……な、なななっ」
人型ハクちゃんの腕の中で目覚め、頬にキスをしてもらった。
ハクちゃんのひんやりとした唇が、寝起きの鈍い脳を優しく刺激して……。
私はこの事態を把握した。
やってくれたわね!?
ぽいぽい大魔王~!
「なにこれ~っ! ふ、服が……うわっ!?」
床に落ちているもの。
向かいのソファーに引っかかったもの。
そして昨夜ハクちゃんが着ていたものも、あっちこっちに投げ捨てられていた。
天井の照明器具から下がっているのは、あれって私のっ……!?
「いいいいい、今、何時……ひぃ~っ!」
私は壁にとりつけられたお花の形をした時計で時間を確認し、慌ててハクちゃんから降りた。
8時を過ぎているではありませんかっ~!
カイユさんが来ちゃう!
この惨状を見られたら、恥ずかしいなんてもんじゃなぁあああい!!
「おおおお起きて、ハクちゃん!早く、早く~!!」
私を蓑虫のように包んでいた毛布を大雑把に畳んでから、ソファーで寝そべったまま私を見ているハクちゃんの左腕をひっぱった。
ハクちゃんは身体を起こし、右手で顔にかかった真珠色の髪をかき上げた。
「起きて……はて? 我はずっと起きてりこを見ていたぞ?」
そんな何気ない仕草が相変わらず妙に色っぽい旦那様のお腹に、畳んだ毛布を押し付けた。
「その起きるじゃなくてっ! と、とにかく片付けないとっ」
恥ずかしがれとは言いませんがっ。
うう~っ、少しは隠しなさい!
昨夜……あれから。
ソファーで寝てしまった。
「……な、なななっ」
人型ハクちゃんの腕の中で目覚め、頬にキスをしてもらった。
ハクちゃんのひんやりとした唇が、寝起きの鈍い脳を優しく刺激して……。
私はこの事態を把握した。
やってくれたわね!?
ぽいぽい大魔王~!
「なにこれ~っ! ふ、服が……うわっ!?」
床に落ちているもの。
向かいのソファーに引っかかったもの。
そして昨夜ハクちゃんが着ていたものも、あっちこっちに投げ捨てられていた。
天井の照明器具から下がっているのは、あれって私のっ……!?
「いいいいい、今、何時……ひぃ~っ!」
私は壁にとりつけられたお花の形をした時計で時間を確認し、慌ててハクちゃんから降りた。
8時を過ぎているではありませんかっ~!
カイユさんが来ちゃう!
この惨状を見られたら、恥ずかしいなんてもんじゃなぁあああい!!
「おおおお起きて、ハクちゃん!早く、早く~!!」
私を蓑虫のように包んでいた毛布を大雑把に畳んでから、ソファーで寝そべったまま私を見ているハクちゃんの左腕をひっぱった。
ハクちゃんは身体を起こし、右手で顔にかかった真珠色の髪をかき上げた。
「起きて……はて? 我はずっと起きてりこを見ていたぞ?」
そんな何気ない仕草が相変わらず妙に色っぽい旦那様のお腹に、畳んだ毛布を押し付けた。
「その起きるじゃなくてっ! と、とにかく片付けないとっ」
恥ずかしがれとは言いませんがっ。
うう~っ、少しは隠しなさい!