四竜帝の大陸【青の大陸編】
「ハクちゃん、私のはいいから自分のを……えっ!?」

温室へと繋がる扉から。
コンコンッと、ノックの音が。

「トリィ様、おはようございます」

ひっ……カイユさんの声!?
 
うきゃああ~、待って!
待ってぇええ~!! 

「ちょちょちょちょっとだけ、待ってください~っ! ハクちゃん、後はよろしく!!」

私は両腕に掻き集めた衣類を抱え、寝室に駆け込んだ。
そして。

「うきゃっ!?」

転んだ。

扉を開けて直ぐの床に毛布が置いてあることに気がつかず、足を引っ掛けて転んだ。

「痛たたぁ~……なんでこんな所に……あっ!」

うう、ハクちゃん。

毛布を寝室に置いてきてっていうのは、ベッドに戻してって意味だったんだけどな。



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