四竜帝の大陸【青の大陸編】
「わた……私は、家族に無事を知らせたいの。だから手紙を送る術式を……」
生きていることを、無事だということ。
そしてハクと結婚したことを……愛しい人といることを選んだのだと、知って欲しい。
私はハクとは離れらない、離れたくない。
「ダルド殿下。さっき、私の眼に驚かれてましたよね? 私、この人と結婚したんです。この人の妻になったんです。この眼は……その証なんです」
この世界で、この人の側で生きていきたい。
「私、この世界で生きていく……生きていきたいと心から思っているんです。ミー・メイちゃん、あらためてお願いします。異界の家族に手紙を送る術式を、1日も早く完成させてください」
私はここでハクを……『幸せ』を見つけたのだと、もう会えない大切な人達に知っていて欲しい。
「ダルド殿下はこれからもミー・メイちゃんに、協力と援助をお願いします。術式の研究には時間だけじゃなく、費用もかかるものだとクロムウェルさん……竜帝さんの契約術士の方が、教えてくれました」
ちなみに。
クロムウェルさんは異界に関する術式に、全く手を出さない主義なのだと言っていた。
正しくは主義というより‘合わない’らしい。
術士さんというのはそれぞれ得意分野……‘合う’ものがあり、ミー・メイちゃんのように『空間』関係が秀でてる人はとっても珍しい(彼女は転移が得意という貴重な術士)。
ハクちゃんは合わないどころか‘駄目’レベル。
転移が……『空間』関係に強いハクちゃんが、なぜ‘駄目‘なのかは「知らん」の一言で終わってしまった。
ハクちゃんは何でも出来る、万能な人じゃない。
出来ないことがあって当たり前だと思うので、私もそれ以上は訊かなかった。
生きていることを、無事だということ。
そしてハクと結婚したことを……愛しい人といることを選んだのだと、知って欲しい。
私はハクとは離れらない、離れたくない。
「ダルド殿下。さっき、私の眼に驚かれてましたよね? 私、この人と結婚したんです。この人の妻になったんです。この眼は……その証なんです」
この世界で、この人の側で生きていきたい。
「私、この世界で生きていく……生きていきたいと心から思っているんです。ミー・メイちゃん、あらためてお願いします。異界の家族に手紙を送る術式を、1日も早く完成させてください」
私はここでハクを……『幸せ』を見つけたのだと、もう会えない大切な人達に知っていて欲しい。
「ダルド殿下はこれからもミー・メイちゃんに、協力と援助をお願いします。術式の研究には時間だけじゃなく、費用もかかるものだとクロムウェルさん……竜帝さんの契約術士の方が、教えてくれました」
ちなみに。
クロムウェルさんは異界に関する術式に、全く手を出さない主義なのだと言っていた。
正しくは主義というより‘合わない’らしい。
術士さんというのはそれぞれ得意分野……‘合う’ものがあり、ミー・メイちゃんのように『空間』関係が秀でてる人はとっても珍しい(彼女は転移が得意という貴重な術士)。
ハクちゃんは合わないどころか‘駄目’レベル。
転移が……『空間』関係に強いハクちゃんが、なぜ‘駄目‘なのかは「知らん」の一言で終わってしまった。
ハクちゃんは何でも出来る、万能な人じゃない。
出来ないことがあって当たり前だと思うので、私もそれ以上は訊かなかった。