四竜帝の大陸【青の大陸編】
「んぬぅっ!?」

その結果。
ハクちゃんのお顔にもお腹にも、真珠色の体の全体に赤い斑点が。

「……ハクちゃん、力入れすぎだよぉ」

あぁ、私の頬にも異物感が……。

「ヴェルヴァイド様。……だから言いましたのに」

ひぇ~!?
口元がぴくぴくってなってるカイユさんの顎に、赤い点々がっ!!

「あれ、ご自分でお掃除してくださいね」

カイユさんが視線は上へと移動した。
私とハクちゃんの眼も、それを追い……。

「うわっ!?」
「……むっ」

赤いトマトソースは、天井にまで到達していた。

「……ハクちゃん。フォーク没収ね」
「……ごめんなさい、なのだ」

今日のランチは久しぶりに、自分でフォークを使って食べることが出来た。


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