四竜帝の大陸【青の大陸編】
「入り口でもめるな、カイユ。おい、おちびが困ってんぞ?」
竜体の竜帝さんだった。
「え、あのっ!」
急いでカイユさんの横に立った私には、青い鱗が鏡のような銀の刃に映っているのが見えた。
こんな状況なのに、久しぶりに見たその姿に目を奪われてしまった。
「カイユ、これは俺が預かる」
「……陛下」
青いおちび竜。
あぁ、なんてかわいいの……!
サファイアで作ったみたいな鱗は、なんともいえぬ美しさ……。
クロムウェルさんが絶賛するのも頷けます。
でも、私にはハクちゃんが一番綺麗でかわいいおちび竜です!
「ほら、よこせ」
青いおちび竜は、カイユさんの手から刀をちょっと強引に奪った。
「カイユ、鞘もよこせ」
「…………」
カイユさんは無言のまま、竜帝さんに鞘を手渡した。
短い手で器用に刀を鞘へとしまいうと、竜帝さんはくわっと大きくお口を開いて言った。
「おちびっ、お前もやっぱ変態なのか!? そんな目で俺様を見るな! 頬を染めんな!!」
へ、変態っ……?
「お前は全世界の鱗のある生物にとって、捕食者以上に物騒な存在だ! この鱗フェチ!」
鱗フェチって仰いましたか、竜帝さんっ!?
鱗生物にとって物騒な存在なんて、言いすぎですと反論しようとしたら。
「ふふふっ……お2人はずいぶんと仲がよろしいのね」
ミー・メイちゃんの後ろから現れたのは、セシーさんだった。
竜体の竜帝さんだった。
「え、あのっ!」
急いでカイユさんの横に立った私には、青い鱗が鏡のような銀の刃に映っているのが見えた。
こんな状況なのに、久しぶりに見たその姿に目を奪われてしまった。
「カイユ、これは俺が預かる」
「……陛下」
青いおちび竜。
あぁ、なんてかわいいの……!
サファイアで作ったみたいな鱗は、なんともいえぬ美しさ……。
クロムウェルさんが絶賛するのも頷けます。
でも、私にはハクちゃんが一番綺麗でかわいいおちび竜です!
「ほら、よこせ」
青いおちび竜は、カイユさんの手から刀をちょっと強引に奪った。
「カイユ、鞘もよこせ」
「…………」
カイユさんは無言のまま、竜帝さんに鞘を手渡した。
短い手で器用に刀を鞘へとしまいうと、竜帝さんはくわっと大きくお口を開いて言った。
「おちびっ、お前もやっぱ変態なのか!? そんな目で俺様を見るな! 頬を染めんな!!」
へ、変態っ……?
「お前は全世界の鱗のある生物にとって、捕食者以上に物騒な存在だ! この鱗フェチ!」
鱗フェチって仰いましたか、竜帝さんっ!?
鱗生物にとって物騒な存在なんて、言いすぎですと反論しようとしたら。
「ふふふっ……お2人はずいぶんと仲がよろしいのね」
ミー・メイちゃんの後ろから現れたのは、セシーさんだった。