四竜帝の大陸【青の大陸編】
なんでセシーさんは、そんなずばっと言っちゃうのですか!?
人型→人間とお付き合い可能→結婚できるんですよ!
そんな感じでお願いしたかったのです。
「セ、セセセシーさんっ! あの、そうじゃなくてっ、言いたかったのは、聞きたかったのはっちちちちがっ!」
ああ、今の私はきっと顔面茹でタコに違いない。
知らなかったから最初からお風呂も一緒に入っちゃったし……まあ、人型になれるって知ってる今だって竜体のハクちゃんと入ってるけど。
カイユさんやダルフェさんが人型について口にしなかったのは、竜族である彼等は蜜月期の雄の特性を熟知しているためだった。
ーーーいずれなるようになるもんだ。そうなっただろぉ?
なぜセイフォンで言ってくれなかったのかと訊いた私に、ダルフェさんはお得意のウィンクをしながらそう答えてくれた。
竜族であるダルフェさんはそう言ったけれど。
「な、なんでセイフォンで教えてくれなかったんですかっ!?」
なんでセシーさんまで教えてくれなかったのか、ずっと不思議だった。
「なぜって……そのほうが面白いからですわ」
思わず立ち上がって言った私に返ってきた声は、面白いという言葉が似合わないほど低く沈んだものだった。
「……セシーさん?」
「トリィ様。私は<魔女>なんです」
セシーさんは両手を膝におき、ふっと息をはいた。
「ま、魔女?」
人型→人間とお付き合い可能→結婚できるんですよ!
そんな感じでお願いしたかったのです。
「セ、セセセシーさんっ! あの、そうじゃなくてっ、言いたかったのは、聞きたかったのはっちちちちがっ!」
ああ、今の私はきっと顔面茹でタコに違いない。
知らなかったから最初からお風呂も一緒に入っちゃったし……まあ、人型になれるって知ってる今だって竜体のハクちゃんと入ってるけど。
カイユさんやダルフェさんが人型について口にしなかったのは、竜族である彼等は蜜月期の雄の特性を熟知しているためだった。
ーーーいずれなるようになるもんだ。そうなっただろぉ?
なぜセイフォンで言ってくれなかったのかと訊いた私に、ダルフェさんはお得意のウィンクをしながらそう答えてくれた。
竜族であるダルフェさんはそう言ったけれど。
「な、なんでセイフォンで教えてくれなかったんですかっ!?」
なんでセシーさんまで教えてくれなかったのか、ずっと不思議だった。
「なぜって……そのほうが面白いからですわ」
思わず立ち上がって言った私に返ってきた声は、面白いという言葉が似合わないほど低く沈んだものだった。
「……セシーさん?」
「トリィ様。私は<魔女>なんです」
セシーさんは両手を膝におき、ふっと息をはいた。
「ま、魔女?」