四竜帝の大陸【青の大陸編】
緑の眼が冷たい色に変わる。
『わ……私』
本心を。
偽りのない心を……。
『私、ハクちゃんと』
逃げるな、私!
ここで逃げたら、本当に欲しいものを失う!
『ハクちゃんといたい』
私がそばにいるとハクちゃんが駄目になっちゃうのに。
分かってるけど、でも!
『そばに、いたい』
この世界を壊しちゃうかもなのに!
『ハクちゃんが、欲しい』
私は両手で顔を覆った。
だって……醜いから。
世界のことより自分の望みを選んだ私は、汚い人間?
こんな私を必要としてくれるのは、ハクちゃんだけ。
『了解。じゃ、行きましょうか』
ダルフェさんが私の頭をぽんぽんっと軽くはたいた。
『旦那、きっと泣いてますよ? 歳だけいやになるほどとったのに、中身はお子様ですからねぇ。あの方を‘大人’にするのは姫さんなんですから』
大人……私もハクちゃんといたら‘大人’になれる気がする。
二人でなら頑張れるよね?
うん、きっと。
この世界に落とされた……来た意味はあるはずだよね?
『……ま、姫さんの身体が壊れないことを祈ってますがね』
自分のことで脳内がいっぱいいっぱいだった私は、ダルフェさんが呟くように言った言葉を聞き逃してしまった。
聞き逃したことがけっこう重要だったってこと、あるんですよね。
『わ……私』
本心を。
偽りのない心を……。
『私、ハクちゃんと』
逃げるな、私!
ここで逃げたら、本当に欲しいものを失う!
『ハクちゃんといたい』
私がそばにいるとハクちゃんが駄目になっちゃうのに。
分かってるけど、でも!
『そばに、いたい』
この世界を壊しちゃうかもなのに!
『ハクちゃんが、欲しい』
私は両手で顔を覆った。
だって……醜いから。
世界のことより自分の望みを選んだ私は、汚い人間?
こんな私を必要としてくれるのは、ハクちゃんだけ。
『了解。じゃ、行きましょうか』
ダルフェさんが私の頭をぽんぽんっと軽くはたいた。
『旦那、きっと泣いてますよ? 歳だけいやになるほどとったのに、中身はお子様ですからねぇ。あの方を‘大人’にするのは姫さんなんですから』
大人……私もハクちゃんといたら‘大人’になれる気がする。
二人でなら頑張れるよね?
うん、きっと。
この世界に落とされた……来た意味はあるはずだよね?
『……ま、姫さんの身体が壊れないことを祈ってますがね』
自分のことで脳内がいっぱいいっぱいだった私は、ダルフェさんが呟くように言った言葉を聞き逃してしまった。
聞き逃したことがけっこう重要だったってこと、あるんですよね。