四竜帝の大陸【青の大陸編】
女王様。
そう、俺の母親は<四竜帝>という立場とは違う意味で。
別方向において、本物の女王様だ。
鎧鰐の皮製の真紅のドレス。
それは胸部がチューブトップで、しかも白い脚がスリットから見え隠れするという、既婚の竜族にとって有り得ないデザイン。
太腿には同素材のガーターベルト。
よくそれで普通に歩けるなと思わずにいられない、ピンヒール。
止めとばかりに、左手には愛用の短鞭。
それに打たれるのは馬じゃない、俺の父親エルゲリストだ。
夫用調教鞭……せめてそれだけは置いてきて欲しかった。
「似合うのだからいいじゃない、ダルフェ」
言いながら肩にかかる赤い髪を右手ではらうと、意味ありげに口角をあげた。
「ったく、自分で言うなよ」
まぁ、息子の俺から見ても似合ってるけど……父親はひよこ男、そして母親は女王様姿。
愛するハニーにダブルで見られた、哀れな息子の身にもなってくれ。
「…………」
ああ、隣に立つ無言のハニーから俺に向けられる視線が……。
「まったく。相変わらずだな、孫が出来たというに」
「あ! それがこないだ<赤>が言ってた新作? 思ってたより、地味ね~」
<黒>と<黄>は母さんのこの姿に慣れているらしく、まったく動じていない。
「あ、ああ<赤>! おおおっ、お前胸がっ、胸が半ケツ状態だぞっ!?」
いや、胸はケツじゃねえからそれは違いますって、陛下。
そう、俺の母親は<四竜帝>という立場とは違う意味で。
別方向において、本物の女王様だ。
鎧鰐の皮製の真紅のドレス。
それは胸部がチューブトップで、しかも白い脚がスリットから見え隠れするという、既婚の竜族にとって有り得ないデザイン。
太腿には同素材のガーターベルト。
よくそれで普通に歩けるなと思わずにいられない、ピンヒール。
止めとばかりに、左手には愛用の短鞭。
それに打たれるのは馬じゃない、俺の父親エルゲリストだ。
夫用調教鞭……せめてそれだけは置いてきて欲しかった。
「似合うのだからいいじゃない、ダルフェ」
言いながら肩にかかる赤い髪を右手ではらうと、意味ありげに口角をあげた。
「ったく、自分で言うなよ」
まぁ、息子の俺から見ても似合ってるけど……父親はひよこ男、そして母親は女王様姿。
愛するハニーにダブルで見られた、哀れな息子の身にもなってくれ。
「…………」
ああ、隣に立つ無言のハニーから俺に向けられる視線が……。
「まったく。相変わらずだな、孫が出来たというに」
「あ! それがこないだ<赤>が言ってた新作? 思ってたより、地味ね~」
<黒>と<黄>は母さんのこの姿に慣れているらしく、まったく動じていない。
「あ、ああ<赤>! おおおっ、お前胸がっ、胸が半ケツ状態だぞっ!?」
いや、胸はケツじゃねえからそれは違いますって、陛下。