四竜帝の大陸【青の大陸編】
ぶち切れたように言うハクちゃんには、表情があった。
冷徹な美貌が浮かべたのは<憤怒>。
見てるこっちの心臓が止まりそうな、怖い顔~!
「おい! 姫さん、なんとかしてくれっ。陛下が殺されちまう!」
ダルフェさんが小さな青い竜を助けるべく、駆け出した。
カイユさんは、私とハクちゃんへと走る寄る。
「トリィ様! 陛下をお助け下さい!」
「え? あ、あのっ」
私の脳内は大混乱していて、言葉が出てこない。
そ、それに。
初めてのはっきりとした表情が、憤怒顔って……。
普通は笑顔のほうが、物語の展開としておいしいんじゃないの!?
「こら! 逃避してる場合か。姫さん、旦那を……うわっ」
何かに弾かれたように、ダルフェさんが後方に跳んで行った。
地面に叩きつけらる寸前でカイユさんが受け止め、その勢いのままさらに後方へ投げた。
カイユさん、ダルフェさんが死んじゃいますよ!
あ、離宮の壁に……刺さってる!?
ひえぇえええ~!
「トリィ様! お教えしましたよね、飴と鞭ですわ!」
晴れやかな笑顔で手を振り、言った。
「中庭に茶会の準備をしておきますから。お二人を連れてきてくださいね」
にっこり微笑んでダルフェさんを回収しながら、カイユさんは去っていった。
そ…そんなぁあああ~っ!!
冷徹な美貌が浮かべたのは<憤怒>。
見てるこっちの心臓が止まりそうな、怖い顔~!
「おい! 姫さん、なんとかしてくれっ。陛下が殺されちまう!」
ダルフェさんが小さな青い竜を助けるべく、駆け出した。
カイユさんは、私とハクちゃんへと走る寄る。
「トリィ様! 陛下をお助け下さい!」
「え? あ、あのっ」
私の脳内は大混乱していて、言葉が出てこない。
そ、それに。
初めてのはっきりとした表情が、憤怒顔って……。
普通は笑顔のほうが、物語の展開としておいしいんじゃないの!?
「こら! 逃避してる場合か。姫さん、旦那を……うわっ」
何かに弾かれたように、ダルフェさんが後方に跳んで行った。
地面に叩きつけらる寸前でカイユさんが受け止め、その勢いのままさらに後方へ投げた。
カイユさん、ダルフェさんが死んじゃいますよ!
あ、離宮の壁に……刺さってる!?
ひえぇえええ~!
「トリィ様! お教えしましたよね、飴と鞭ですわ!」
晴れやかな笑顔で手を振り、言った。
「中庭に茶会の準備をしておきますから。お二人を連れてきてくださいね」
にっこり微笑んでダルフェさんを回収しながら、カイユさんは去っていった。
そ…そんなぁあああ~っ!!