うらみ
「そろそろ先生くるよ〜」
誰かが言ったその一言で皆は席に座る。

教室の扉をガラッと開けて、先生が入ってきた。

「おはよう。
出席とろうか。
男子からね。

1番、石川ノブヒロ」

「はーい」

「2番、植木マコト」

「ういっす」

「3番、岡田ユウキ」

「はい」

「4番、川内シンジ」

「あーい」

「5番、坂之上ケン」

「んー」

「6番、白田リキ」

「呼び捨てしてんじゃねーよ。」

白田君はクラスの男ボスと言ったところだろうか。
その白田君の思いがけない返事に、クラスは静まり返る。

「え…ご…ごめんね?」
オドオドしながら先生は白田君に謝った。
ニヤリと笑いながら白田君は机を蹴り飛ばす。
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