TiMe
「玲奈~」

「あっ、亜紀。おはょ」

「おはょ。高校も一緒だなんてなんか運命感じるね(笑)これからもョロシクね、玲奈。」

「ぅん。ョロシク。」

少し赤毛のショートヘアな女の子が玲奈に話しかけてきた。彼女は竜ヶ崎 亜紀(リュウガサキ アキ)。玲奈とは小学校の頃からの友達。というよりは親友みたいな者だ。

「あっ、そういや玲奈はクラス何組?」

「私はA組だょ」

「えっ!?ホントに!!私も一緒のクラスだょ!!」

「そぅなんだぁ。良かったぁ。なんか亜紀が一緒で安心した」
「ぅん。私も玲奈が一緒でホント安心したょ」

「フフッ。あっ、そろそろ教室行こうか」

「ぅん。そうしよう」

それから玲奈とアキは話をしながら教室に向かって歩き始めた。
教室がある3階に来ると亜紀が再び話し始めた。

「そぉいえば玲奈さぁ……」

「ん?亜紀どうしたの?」

途中で話を止め固まってしまった亜紀に玲奈がそう聞くと

「あっ、えっと…その…」

と、言いながら玲奈達の前方に指を向けた。玲奈はアキが指差した方向に目を向けた。
玲奈は目の前にいる人物を見て唖然としてしまった。
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