結婚→恋愛
「――颯斗様。到着致しました」




坂上が後部席のドアを開け、家に着いたことを知らせる。




「……あぁ…」




考え事をしていて、車が止まったことすら気づかなかったらしい。




鍵を開け、家に入ると坂上が車を発進させた音がした。




無言で靴を脱ぎ、リビングに入る。




電気が、消えていた。




さすがに寝てるか…?




リビングを抜け、ダイニングに行く。




弁当を流し台に置く。




ふと、洗った食器が目についた。
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