最後の恋、最高の恋。
突然の告白だった。
というよりも、あまりにも想定していなかった告白に私は何の反応もすることなく、ただ坂口さんをまじまじと見つめていた。
ずっとって、いつから?
っていうか、今日が初対面なのになんで告白?
坂口さんはお姉ちゃんが好きなんじゃないの?
「待受け画面で一目ぼれして、ずっと春陽に会わせろって言ってたんだけど会わせてもらえなくて」
決して大きな声じゃないのに、不思議とクリアに耳に聞こえてくる声。
「でもずっと春陽から美月ちゃんが今日は何をしたとか、そんな些細な情報を聞かせてもらってて」
いつの間にか坂口さんはベンチから立ち上がって、ゆっくりとこちらに歩いてくる。
「そのたびに会いたい気持ちが募って、どんどん好きになって」
一歩一歩、私との距離を縮めてくる坂口さん。
近づいてくるごとに、その綺麗な顔が鮮明になる。