最後の恋、最高の恋。
指折り挙げていくけど、俺にとってはどれも可愛く思える。
きっと次の日慌てて出ていった彼女はとても可愛かったんだろう。
伸びたタンクトップを着る彼女は、きっと可愛くてセクシーなんだろう。
考えるだけで頬が緩む。
知りたい。
もっと知りたい。
彼女のこと、三浦美月ちゃんのことをもっとたくさん知りたい。
それは貪欲なまでの彼女に対する渇望だった。
2人は、一時の気まぐれか、すぐに違う人に恋をするだろうと思っていたみたいだけど。
俺自身もそうなるかもしれないと正直思っていたけど、みんなの思惑に反して、俺の気持ちは一年経っても変わることがなかった。
むしろ、会ってもいないのに増えていく美月ちゃんの情報に、どんどん想いを募らせていくばかりで、そのまま会うこともなく春陽から情報をもらい続けるだけで1年を過ぎた。