最後の恋、最高の恋。
「なんで機嫌がいいんですか?」
「可愛いパジャマ買えたからかな?」
……嘘をついてるわけじゃないんだろうけど、この言葉だけが全てじゃない気がするのは、絶対に間違ってないはずだ。
でも、さっき買ったものも買ったこともばれてないはず。
え、もしかしてバレてた!?
一人で百面相している私のお団子頭を、宮田さんみたいにポフポフと叩いた坂口さんは、「これやってみたかったんだ」と、さらに上機嫌。
不機嫌にされるよりは上機嫌の方がいいに決まってるんだけど、それでもそれを不気味に思ってしまうのは仕方ないと思う。
うん、やっぱり大人の考えてることはよく分からない。
嫌な予感がなんなのかもわからなくて、上機嫌な坂口さんとは反対にモヤモヤがたまっていく私だった。