禁断の恋~加害者と被害者~




ハッと我に戻ると、目の前には、
歯をくいしばってこぶしを強く握りしめている、優汰がいた。




「ご、ごめん!悠太っていうのはその、優汰くんのことじゃないから…!」

「…俺は、俺はヤッてなんかいない。」




やっぱり…
誤解させてしまった。
みんな伏せてしまって、長い沈黙が流れた。




「降りてくださぁ~い。」




沈黙を破ったのは、係員さんだった。
こういう場合、普通盛り上がって帰っていくのに、
繭たちは暗い顔して沈黙のまま降りて行ったから変な目で見られた。

こんな風にさせたのは、紛れもない繭。
繭が、繭が回復させなきゃ!!




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