禁断の恋~加害者と被害者~
転校生
”3年2組”
そう書かれた教室に入った。
「席着いてー。はい、じゃぁ出席とるよー。・・・・・・高橋繭さん。」
「はいっ!」
「・・・・・・細田優汰さん。」
「…はい。」
ん!?
細田優汰っつたよね!?
…え?
席隣ですか…?
「あの…。」
「はひっ!?」
不意に声をかけられ、変な声を出してしまった!
生徒、先生から変な目で見られてる!?
やだ、恥ずかしい!!!
「ご、ごめんなさい!!」
「いえ…あの…高橋繭って言うんですか?」
「…あ、はい…そうですけど…?」
「…いえ。」
おとなしい人で、無表情のまま下を向いた。
ただ、そのこぶしはグッと力を入れていた。