この先生は危険人物につき注意してください
「406、406・・・」
彼は気付けば体育館前に立てられた掲示板に貼られた合格者発表をドキドキしながら凝視していた。
順を追いながら落ちたときの気持ちの整理をしている彼の目に、他とは全く違う存在感を出す数字が。
『406・滝沢みのる(西武中)』
「よ、みのる。どうだった?番号あったか?」
ただ一点を見つめ、嬉しさに浸るみのるに見た感じスポーツマンの青年が歩みより声を掛けてくる。
しかし、みのるは反応を示さない。
無視されることにイラッとした青年はみのるの頭を強く叩き、みんなの邪魔にならないように上がテニスコートの駐輪場に引っ張り込んだ。
「おいみのる。お前何人迷惑してたか分かるか?」
「いたたた・・・あんま強く引っ張んなよ」
「あ〜・・・すまん。で、どうだった?」
青年は不気味な笑みを浮かべながらみのるに問い詰める。
多少嫌がるみのるだが、このままの状態だと変な人に見られてしまうので仕方なく言ってやろうと思った。
少し焦らしながら。
「後で言おうと思ってたけど、そこまで言うなら仕方ないかな」
「どうだった?どうだった??」
「なんとか合格だったよ。俺、進路の先生に学園は無理とか言われてたがね」
彼は気付けば体育館前に立てられた掲示板に貼られた合格者発表をドキドキしながら凝視していた。
順を追いながら落ちたときの気持ちの整理をしている彼の目に、他とは全く違う存在感を出す数字が。
『406・滝沢みのる(西武中)』
「よ、みのる。どうだった?番号あったか?」
ただ一点を見つめ、嬉しさに浸るみのるに見た感じスポーツマンの青年が歩みより声を掛けてくる。
しかし、みのるは反応を示さない。
無視されることにイラッとした青年はみのるの頭を強く叩き、みんなの邪魔にならないように上がテニスコートの駐輪場に引っ張り込んだ。
「おいみのる。お前何人迷惑してたか分かるか?」
「いたたた・・・あんま強く引っ張んなよ」
「あ〜・・・すまん。で、どうだった?」
青年は不気味な笑みを浮かべながらみのるに問い詰める。
多少嫌がるみのるだが、このままの状態だと変な人に見られてしまうので仕方なく言ってやろうと思った。
少し焦らしながら。
「後で言おうと思ってたけど、そこまで言うなら仕方ないかな」
「どうだった?どうだった??」
「なんとか合格だったよ。俺、進路の先生に学園は無理とか言われてたがね」